西村淳也（２４）＝栗・フリー＝騎乗で５番人気のイフェイオンが直線で抜け出し快勝。開業４年目の杉山佳明調教師（４０）＝栗＝はＪＲＡ重賞初制覇を飾った。２着は６番人気のマスクオールウィン。１番人気のスティールブルーは４着だった。

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芦毛の新星が中山の急坂を力強く駆け抜けた。今年最初の３歳重賞を制したのはイフェイオン。不利な外枠から華麗にエスコートした西村淳騎手は納得の笑みを浮かべた。

「終始手応えが良く、自信を持って直線を迎えました。思い描いていたレースができました」


好位から早めに動いて後続を封じる着差以上の強さ。「まだまだ改善点があるので、着々と克服していけば、すごい馬になると思います」と鞍上は今後への期待をふくらませた。

開業４年目でＪＲＡ重賞初勝利となった杉山佳調教師は「阪神ＪＦも考えていましたが、ジョッキーが『フェアリーＳなら絶対に勝てる』と言っていたので、信じてよかったです」と笑顔。「初めて見たときからセンスがある馬で、桜花賞（４月７日、阪神、ＧⅠ、芝１６００メートル）に、と思っていました」という指揮官の予感通り、春に向けてさらに素質を開花させていきそうだ。（三浦凪沙）

■イフェイオン　父エピファネイア、母イチオクノホシ、母の父ゼンノロブロイ。芦毛の牝３歳。栗東・杉山佳明厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は（有）社台レースホース。戦績３戦２勝。獲得賞金４５８１万８０００円。重賞は初勝利。フェアリーＳは西村淳也騎手、杉山佳明調教師ともに初勝利。馬名は「ベツレヘムの星と呼ばれる星型の花の名前」。

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