週末の的中へ向け、いち早く重賞の出走予定馬を先取り！ 今回は京都2歳Sに出走予定の9頭を診断します。


オールナット
新馬戦は重馬場の京都芝2000m。3枠3番から好発を決めるとハナへ。1000m通過65秒3は馬場を踏まえても遅く、序盤はかかり気味だった。4角では一団馬群がさらに凝縮するも、直線入り口で追い出されると、突き放して2馬身差快勝。北村友一騎手の評価も高い。

カズゴルティス
新馬戦は稍重の阪神芝2000m。9頭立ての8枠8番からハナへ。1000m通過62秒4の流れを力みながら作っている。縦長の隊列を引き連れ、直線へ向いた時点では手応えは楽。最後は2着馬に詰められたが、クビ差振り切った。スパッと斬れる感じはない。

ギャンブルルーム
新馬戦は阪神芝1800m。少頭数の外回り戦らしい緩めの流れ、4角最後方から直線は1頭内を突くと、上がり33秒7を使い5馬身差快勝。勝ち時計1分48秒8も優秀。この勝ちっぷりから、前走札幌2歳Sの2番人気3着は案外だったが、良馬場で見直したい。


サトノシュトラーセ
新馬戦は阪神芝2000m。スタートひと息で控えると、後半11秒台のラップが続く流れを徐々に進出。勝ち馬は別格も、2着争いを制した。未勝利戦は重馬場の京都芝2000m。番手から上がり最速で5馬身差をつける文句ナシの競馬。新馬戦がハイレベルの可能性も。

シンエンペラー
新馬戦は東京芝1800m。好スタートも、行きたい馬を行かせ控える形。ラチ沿いの3番手で直線へ向くと、2頭の間を割り残り400ｍで先頭へ。ラスト2ハロン11秒1-11秒0、走破時計1分48秒1は優秀。少し外にヨレる感じはあったが、この先の成長が楽しみ。

パワーホール
新馬戦は札幌芝1800m。7枠10番からハナへ。緩めのペースに落とし、直線でも余力は十分。有力馬が多く6番人気に甘んじたが、逃げて上がり最速、4馬身差の圧勝劇。前走の札幌2歳Sは、末脚の利きにくい馬場を番手から2着。勝ち馬に離されるも、力は見せた。

ホウオウプロサンゲ
4億1000万の高額馬。新潟の新馬戦は4着も、すぐに小倉芝1800mの未勝利戦を突破。前走のアイビーS（東京芝1800m）は、6頭立ての競馬。ハナを切り、1000m通過63秒1とスローに落とした。勝ち馬の決め手に屈するも2着を確保。前々から運びたい。

マーゴットソラーレ
函館芝1800mの新馬戦で逃げ切りを決めるも、次走の札幌2歳Sは前残りの馬場を控える形になり4着。前走・百日草特別（東京芝2000m）は、ハナへ行って2着。斬れる脚もないし、明確に逃げたほうがいい。スローから後半1000mを58秒6だから、持久力は高い。

ルカランフィースト
新馬戦は東京芝1800m。逃げた1番人気をマークする番手。1000m通過62秒5のスローで、残り3ハロンの競馬。11秒8-11秒0-11秒0のラップを、上がり33秒6で差し切りとなかなか斬れる。ちなみに、松山騎手はこの勝利でJRA通算1100勝目。


(文・垣本大樹)

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