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鮫島克駿(27)=栗・フリー=騎乗で1番人気のジャンタルマンタルが好位追走から抜け出し、デビュー2連勝で重賞タイトルを手にした。2着は8番人気のエンヤラヴフェイス、3着に10番人気のナムラフッカーが入った。
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冷たい風が吹く淀のターフを鮮やかに突き抜けた。引きあげてきた鮫島駿騎手は右手を上げ、白い歯を見せた。
「自信はありました。狭いところを割っていく形になりましたが、枠が②番だったので、ああいう競馬をイメージして臨みました」
スタートを決めて好位を追走。手応え十分に直線に向くと、最内を突いて鋭く伸びる。2着に2馬身差をつける完勝劇だった。鞍上は調教で手綱を取ったときから「この子で必ず大きいところを取るという気持ちで携わらせてもらっています」と力が入る。
今後は未定だが、朝日杯FS(12月17日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)も視野に入る。「将来性の高い馬。GⅠでも戦えれば」とジョッキー。無敗のスター候補が誕生した。(長田良三)
■ジャンタルマンタル 父パレスマリス、母インディアマントゥアナ、母の父ウィルバーン。黒鹿毛の牡2歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は㈲社台レースホース。戦績2戦2勝。獲得賞金4559万2000円。重賞は初勝利。デイリー杯2歳Sは鮫島克駿騎手、高野友和調教師ともに初勝利。馬名は「インドにある天体観測施設」。