桜花賞（阪神、ＧⅠ、芝１６００メートル）を４月９日に控え、トーセンローリエを管理する小笠倫弘調教師が５日、共同会見に臨んだ。

──栗東トレセンに滞在した意図は

小笠倫弘調教師「前走を使ったあと、体も小さい馬なので長距離輸送を考慮しまして、早めに栗東に入って当日輸送を取るのが賢明かと思ってやりました」

──栗東に来た当初と今では雰囲気は違ってきたか


「少し長距離輸送で体は減りましたが、落ち着きが出ました。体つきも一段とビルドアップできたんじゃないかなと思います」

──最終追い切りは坂路で４ハロン５３秒０―１２秒０

「先週まで体を戻す途上だったので、攻めきれませんでした。体調がずいぶん上がってきたので、横山和生騎手に乗りに来てもらって、チャレンジャーらしく攻める調教をしたいという指示をしました。折り合いがついて、最後もいい反応でした」

──これまで３連勝と充実している

「一つずつ課題をクリアしながらステップアップして、うまくパフォーマンスを出せています。馬も充実していると思います」

──前走のアネモネＳ１着を振り返って

「中山が初めてで、距離延長。そのなかで（桜花賞）トライアルだったので、権利を取る課題をうまくこなしてくれました。とてもいい勝ち方でした」

──マイルに延びることに不安はなかった


「競馬センスが非常に高い馬なので、（前走から）１ハロンの延長に関しては心配はなかったです。こなしてくれてよかったです」

──３歳になっての成長は

「まだ体の線が細いので成長途上ですが、いろんな形の競馬をこなしてくれて、違う競馬場で環境が変わってもこなしてくれています。順調な成長曲線を描いています」

──週末の天気が下り坂になる予報も出ている

「体がない馬なので、どろどろの馬場は望ましくないです。３歳牝馬同士で、同じ条件ですので天候のことは受け入れないといけないです」

──坂のある阪神コースについては

「やってみないと分かりませんが、いろんな条件をものともしないすごい精神力、闘志がある馬。こなしてくれるのではないかと思っています」

──クラシックに送り出す心境は


「一生涯に一回だけのチャンスで、その中の一頭に選ばれたので、私もうれしいです。名誉なことではあると思っています」

──相手関係はどう見ている

「超一線級で、すごい馬ばかりです。大きなことは言えませんが、この馬もデビュー以来ほぼ力負けしたという負け方はしたことがないので、ものすごく力を秘めていると信じています。全力を出し切れれば、いい結果がついてくると信じています」

この記事はいかがでしたか？

 (0)