エリザベス女王杯の「トレセン特選マイク」は、ラヴズオンリーユーの矢作芳人調教師（５９）＝栗東＝が、昨年のオークス馬の仕上がり具合を「８５点から９０点」とジャッジ。主戦のミルコ・デムーロ騎手（４１）＝栗・フリー＝は、美浦で抱負を語った。

　－－最終追いを見届けて

　「順調さを欠く馬なので、順調にこられて何よりです。先週、しっかりと負荷（栗東ＣＷコース６ハロン７８秒２－１２秒０）をかけました。今週は追い詰めないように、ラストを伸ばす指示をしました。春は筋肉的な部分がしっくりとこなかったのですが、今は状態が上がっています」

　－－府中牝馬Ｓ（５着）を振り返って

　「春と比べて状態が上がっていたので正直、もう少し走れると思っていました。道悪（重馬場）が敗因の主な部分と思っています」

　－－見通しは

　「２０００メートル以上の距離（今回は２２００メートル）は欲しいかなと思っています。（２戦１勝、２着１回の）阪神コースは問題ないです」

　－－最後に抱負を

　「良馬場で競馬がしたいですね。他の馬もプラスでしょうけど、ウチの馬にもプラスなので。体調が整えば、ベストパフォーマンスができると思います。オークスを１００点とすれば、今は８５点から９０点。（レースまでの）残り３日で（状態を）上げていきたいですね」

　ラヴズオンリーユーは栗東坂路でしまいを伸ばす形での最終追い切り。前半の２ハロンを１６秒４、１４秒７とセーブしたぶん、ラスト１ハロンは１１秒９（４ハロン５５秒９）と、鋭い瞬発力を披露した。

　５日の１週前追いでＣＷ６ハロン７８秒２の好タイム。カイバをしっかりと食べ、前走後もきっちりと調整を積んできた。今春までと違い、今は上手に体を使えている。

　この日は美浦を訪れていたＭ・デムーロ騎手は「前走はとてもいい状態でしたが、馬場が全然駄目でした。馬場が悪くて、全然グリップが利かなかった。（当日は）いい天気のほうがいいですね」と、良馬場での巻き返しに期待を込めた。

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