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芝の世界最高峰レース、凱旋門賞(3歳以上、GI、芝2400メートル、牡・牝、定量、1着賞金3億3713万円=285万7000ユーロ)が日本時間6日深夜、フランスのパリロンシャン競馬場で12頭によって争われ、P・ブドー騎乗で9番人気のヴァルトガイスト(仏=A・ファーブル厩舎、牡5歳)が優勝。昨年4着からの雪辱を果たした。タイムは2分31秒97(重)。A・ファーブル調教師は同レース8勝目で自身の持つ歴代最多勝を更新した。
史上初の凱旋門賞3連覇を狙ったランフランコ・デットーリ騎乗で1番人気のエネイブル(英=J・ゴスデン厩舎、牝5歳)はゴール前で差し切られ、1馬身3/4差の2着だった。
日本から参戦した3頭は、C・スミヨン騎乗の6番人気キセキ(栗東・角居勝彦厩舎、牡5歳)の7着が最先着で、川田将雅騎乗の5番人気ブラストワンピース(美浦・大竹正博厩舎、牡4歳)、C・ルメール騎乗の4番人気フィエールマン(美浦・手塚貴久厩舎、牡4歳)はそれぞれ11、12着だった。武豊騎手が騎乗した地元フランスの10番人気ソフトライト(JC・ルジェ、牡3歳)は6着。
なお、インターネット投票、およびUMACA投票で発売(日本国内独自オッズ)された凱旋門賞の売り上げは41億5597万9700円だった。
◆C・スミヨン騎手(キセキ7着)「重い馬場で、スピードを生かすまでに時間がかかった。馬場が合わなかった」
◆川田将雅騎手(ブラストワンピース11着)「あまりにも馬場が緩かったです。雰囲気も良く、状態はとても良かったと思います。日本とは全く馬場が違って、向こう正面くらいから進んでいきませんでした。ハープスターのときとは圧倒的に馬場が違いました。日本馬にはとてつもなく厳しく、消耗が激しく、レースのあとは歩くのがやっとでした。結果を出せずに申し訳ありません」
◆C・ルメール騎手(フィエールマン12着)「残念です。もっといい結果を期待していたんですが、馬場がとても重たかった。日本の馬はこういう馬場を走っていないから、トップスピードへ加速できませんでした。コンディションはとても良くて、いいスタート、いいポジションだったけれど、最後は疲れてしまいました」
◆武豊騎手(ソフトライト6着)「前半はついていけなかったけど、最後は彼なりによく頑張って6着まで来てくれた。上位(の馬)が強すぎました。こういう馬場も大丈夫だった」