『ＪＲＡホームページ』内の人気コンテンツ「今週の注目レース」でお馴染みの伊吹雅也が、今週末のメインレースをいち早く分析！　膨大な予想ファクターの中から、レースの「本質」が表れている最重要データ１点をピックアップします。高松宮記念の前哨戦、シルクロードステークスは臨戦過程に注目しましょう！

▼２月６日（土）中京１１Ｒ　小倉大賞典
【ＪＲＡ重賞で優勝経験があった馬の、年次別成績（2000年以降）】
●2000年～2004年　〔１・１・０・３０〕（複勝率6.3％）
●2005年～2009年　〔５・３・３・２２〕（複勝率33.3％）
→2005年を境に傾向がガラッと変わったレース。近年は実績馬が優勢です。

▼２月７日（日）京都１１Ｒ　シルクロードステークス
【前走とのレース間隔別成績（2000年以降）】
●中８週以内　〔１０・１０・１０・１０４〕（複勝率22.4％）
●中９週以上　〔０・０・０・２０〕（複勝率0.0％）
→時期的な問題か、休み明けの実力馬がよく人気を裏切っています。アルティマトゥーレ、グランプリエンゼルあたりは割り引きが必要でしょう。

▼２月７日（日）東京１１Ｒ　共同通信杯（トキノミノル記念）
【前走が500万下、オープン特別だった馬の、前走着順別成績（2000年以降）】
●１着　〔２・５・３・１７〕（複勝率37.0％）
●２着以下　〔１・０・１・２９〕（複勝率6.5％）
→好走馬の大部分を前走重賞組が占めているレース。ただし、今年は前走でＪＲＡ重賞に出走していた馬が２頭（アースステップ、ダノンシャンティ）しかいません。前走が新馬、未勝利だった馬は〔０・０・１・１５〕（複勝率6.3％）ですし、前走が500万下、オープン特別だった馬も前走１着馬以外は苦戦気味。アリゼオ、ハンソデバンドを含む４頭が中心と言えそうです。

■執筆者プロフィール
伊吹　雅也（いぶき・まさや）
『ＪＲＡホームページ』（http://www.jra.go.jp/）、『競馬王』(白夜書房)、『サラブレ』(エンターブレイン)、『POGの達人』(光文社)などで活躍中の若手競馬ライター。「競馬」や「レース」の本質を見抜く的確なデータ分析力に定評があり、現在は騎手と騎乗馬の相性をロジカルに分析する予想理論『ザ・カンフルジョッキー』で注目を集めている。

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