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～～～～～『くりーくの中間調教チェック　ジャパンカップ　2023【完全版】※全頭最終追い切り評価コメントあり!!　』～～～～～

こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。今回も前走からの中間の調整内容（評価はA～F）を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


11月26日（日）東京12R　第43回　ジャパンカップ（３歳以上ＧＩ・芝2400ｍ）
※注意※ジャパンカップは『第１２レース』です。

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＜外国馬＞
⑦イレジン〔ｺﾝｾｲﾕﾄﾞﾊﾟﾘ賞、芝2200ｍ:１着（2.17.9）、中5週〕＜C＞
☆前々走2着（フォワ賞）の『レース映像』
毎年のように凱旋門賞の前哨戦のフォワ賞に出走して好成績を収めているがセン馬のため凱旋門賞には出走できず昨年はロイヤルオーク賞、今年はコンセイユドパリ賞に出走して共に勝利していて勢いはありそうだが2年前のフォワ賞ではここにも出走するディープボンドに敗れており、これまでのレースを見ても持ち時計が遅く速い時計の競馬には向かない感じあり。
＜調教後の馬体重464（22日東京）、最終追い切り評価E＞
23日のダートコースでの走りを見るとあまり走りたくない感じで迫力なし。

×コンティニュアス※出走回避

＜前走、天皇賞（秋）【レース映像】東京芝2000m、中3週＞
②イクイノックス〔１着、494kg（＋２kg）〕＜A＞
☆『前走の追い切り』
☆『前走のジョッキーカメラ』
前走の天皇賞（秋）では追い切り、パドック、レース内容と予想以上に完璧に近い内容。この中間も1週前に併せ馬で持ったまま楽に先着。日曜日にも坂路で速い時計を出していて、引き続き良い状態で最終追い切りを迎えられそう。
＜調教後の馬体重499（22日美浦）、最終追い切り評価A＞
南W3頭併せの中、持ったまま馬なりで楽に先着でここも好仕上がり。

⑩ダノンベルーガ〔４着、500kg（－８kg）〕＜C＞
☆『前走の追い切り』
この中間は1週前の木曜に追い切り1本と昨年と比べても本数は少なく動きを見ても併せ馬で併走相手に見劣る動きで期待ほど良くなってこない。
＜調教後の馬体重502（22日美浦）、最終追い切り評価B＞
南W3頭併せの外。馬なりでの調整も前走時よりも手応えに余裕あり。

⑤ドウデュース〔７着、512kg（＋４kg）〕＜A＞
☆『前走の追い切り』
休み明けの前走時パドックではフックラとまだ締まりそうな馬体。この中間もプールでは毎日のように泳いで1週前の追い切りでは力強い動きで前走からの変わり身はありそう。
＜調教後の馬体重508（23日栗東）、最終追い切り評価A＞
今回は朝日杯、ダービーを勝っている時と同じPコースでの最終追い切り。気合乗りも良く前走からの上積みあり。

×エヒト〔８着、462kg（－４kg）〕＜C＞※出走回避
☆『前走の追い切り』
前走時のパドックで細い感じには見えなかったが、休み明けから使われるごと馬体が減ってきていてこの中間も何とか先週金曜に1週前の時計が出せたくらいで余裕はない。

＜前走、京都大賞典【レース映像】京都芝2400m、中６週＞
⑭ディープボンド〔３着、508kg（＋６kg）〕＜B＞
☆『前走の追い切り』
なかなか勝ちきれないレースが続いていますが休み明けの前走は追い切りでは硬さのない走りで上々の仕上がり。この中間も前走時と同じような坂路、坂路、CWで一杯に追われて入念な調整だが1週前の追い切りの動きを見ると走りが硬い感じでやや物足りなくも見えた。ただ1週前に良く見えた時は意外と最終追いがイマイチだったりすることがある馬なので、今回は逆に最終追い切りで硬さのないスッキリした動きなら狙いたい。
＜調教後の馬体重504（23日栗東）、最終追い切り評価B＞
CW単走。跳びが大きな走りで馬なりで鞍上の手綱が動くことなくしっかり伸びる。

⑨ヴェラアズール〔７着、526kg（＋６kg）〕＜D＞
☆『前走の追い切り』
昨年は一番勢いがあった時期でレースでも内に突っ込んでいったムーア騎手の好騎乗があっての勝利。ここ1年不振が続いているが個人的な見解は胸前の筋肉が発達して前脚をかき込む走りに変わってしまっていることが影響しているのではないかと思う。胸前の筋肉が発達している割にトモの筋肉がそれと比例して成長していないぶん、前が強すぎてバランスが取れてなく終いの伸びが甘くなっているので良い時のスピード感のある走りが近走は追い切りで見られない。その辺は坂路での終いの時計に表れていて、この点はデビューから坂路中心の追い切りだったものがここ1年はCW中心に変わっていることも影響しているのではないかと思う。今の走り方だと時計勝負の速い時計の競馬には向かないので今の走り方に合う条件に変えたほうが良さそう。
＜調教後の馬体重524（22日栗東）、最終追い切り評価D＞
坂路で一杯に追われるも時計は前走時と同じような時計で本来の速い時計はどこへやら。

⑯インプレス〔12着、536kg（＋12kg）〕＜C＞
併せ馬で遅れることがあまりない馬でこの中間は併せた相手も前走時よりも上のクラスの馬で状態面は悪くない。ただレースで前に行けなかったり、追い出されてモタれる面があったりとロスが多い点でがあり、このクラスになってくるとレース結果にも大きく影響してきてしまう。
＜調教後の馬体重544（23日栗東）、最終追い切り評価C＞
前走時の最終追い切りは坂路だったが今回は比較的成績の良いCWでの最終追い切り。時計ほど切れ味はないが重心の低い走りで前走よりも良さそう。

＜前走、オールカマー【レース映像】中山芝2200m、中８週＞
③タイトルホルダー〔２着、472kg（－２kg）〕＜B＞
☆『前走の追い切り』
休み明けのオールカマーを使われてこの中間は坂路と南Wでの調整。乗り込み量も豊富で2週前の単走での追い切りでは良い時の動きに近い感じに見えたが、1週前の併せ馬では反応がイマイチに感じた。それでも本数も乗られていて反動はなさそうなので最終追いは単走で速い時計が出ていれば理想的。
＜調教後の馬体重478（23日美浦）、最終追い切り評価A＞
南W併せ馬の内。持ったまま楽な手応えで前走からの上積みあり。

⑫チェスナットコート〔15着、462kg（－15kg）〕＜E＞
前走のパドックを見ると日経賞で2着に好走したころのスラっとした感じからガッチリとしたダート馬の馬体に変わっていて年齢的にも大きく変わる感じはない。
＜調教後の馬体重484（22日園田）、最終追い切り評価D＞
園田単走。内にモタれ気味の走りで伸び脚平凡。

＜前走:その他のレース出走馬＞
⑧パンサラッサ〔ドバイWC、ダ2000ｍ:10着、8ヶ月〕＜D＞
☆『前走の追い切り』
繋靭帯炎での休養からの休み明け。矢作厩舎なのでそれほど乗り込まれていないが1週前がCWでの併せ馬で本来の調整内容ではない。動きを見ても大差先着はしているが内外の併走相手はまともに追われてなく追い比べの併せ馬にはなっていないので仕上がっている調教内容ではない。
＜調教後の馬体重490（22日栗東）、最終追い切り評価B＞
坂路単走。脚は上がっていないが回転の速い走りで伸び脚上々。

①リバティアイランド〔秋華賞、芝2000ｍ:１着、476kg（＋10kg）中５週〕＜A＞
☆『前走の追い切り』
☆『前走のジョッキーカメラ』
同じ休み明けでも桜花賞時と比べると前走の秋華賞の時にはかなり攻めた内容の調整で＋10キロでも仕上がりは良かった。休み明け2戦目は気合乗りが良くなったり、テンションが高めになる馬なので、前走攻めの調教内容だったことを考えると馬体は仕上がっておりこの中間は単走で馬なりでの調整で十分。あとは最終追いで川田騎手が騎乗して反応を確かめる程度で仕上がる。
＜484（22日栗東）、最終追い切り評価A＞
CW併せ馬の内。前走時よりもやや硬い感じにも見えたが理想通りの内容で仕上がりは良い。

⑰スターズオンアース〔ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾏｲﾙ、芝1600ｍ:３着、484kg（±０kg）６ヶ月半〕＜C＞
☆『前走の追い切り』
蹄の不安で天皇賞（秋）を回避。1週間休ませての仕上げ直しで1週前追い切りこそ南Wで併せ馬だったが日曜日も2週連続で坂路で速い時計を出していて急仕上げ気味。
＜調教後の馬体重504（23日美浦）、最終追い切り評価B＞
南W併せ馬の内。これだけ強く追われてもまだ太め体重。やや気負い気味でオーバーワークにならないか心配。

×テーオーロイヤル〔ｱﾙｾﾞﾝﾁﾝ共和国杯、芝2500ｍ:10着、454kg（－２kg）中２週〕※出走回避

④スタッドリー〔ｹﾌｪｳｽS、芝2000ｍ:２着、512kg（－６kg）中９週〕＜D＞
休み明け2戦目だが前走から中8週での出走の割に追い切りの本数が少なく強めにも追われてもいない。1週前の動きを見ても前が上がり気味でバネがない走り。
＜調教後の馬体重536（23日栗東）、最終追い切り評価D＞
CW3頭併せの中、先着も動き重めで切れ味薄い。

⑥フォワードアゲン〔ｹﾌｪｳｽS、芝2000ｍ:６着、426kg（±０kg）中９週〕＜D＞
この中間乗り込み入念で速い時計は出ているが内めを走ったものばかり。1週前追い切りの動きを見ると併せ馬ではないが外めを走っている他厩舎の馬にスイスイ抜かれている。
＜調教後の馬体重440（22日美浦）、最終追い切り評価E＞
南W単走。軽い走りで力強さなく平凡な内容。

⑮ショウナンバシット〔菊花賞、芝3000ｍ:11着、492kg（＋6kg）中４週〕＜C＞
☆『前走の追い切り』
この中間乗り込み豊富も春の調子が良かった時のような坂路での好時計が出てこない。
＜調教後の馬体重498（23日栗東）、最終追い切り評価B＞
坂路で併せ馬。素軽さはないが一杯に追われて終いの伸び上々。

⑪トラストケンシン〔ﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞS、芝3400ｍ:11着、472kg（－２kg）9ヶ月〕＜E＞
長期休養明けもこの中間美浦の坂路で4本のみで目立つ時計も出ていない。
＜調教後の馬体重474（23日美浦）、最終追い切り評価D＞
坂路単走。手前を変えないで伸びきれず時計も平凡。

⑱ウインエアフォルク〔古都S、芝3000ｍ:５着、470kg（－６kg）中３週〕＜D＞※除外対象馬
前走時までは南Wで終い良い時計も出ていたがこの中間は内めを走って平凡な時計で上積みなし。
＜調教後の馬体重477（22日美浦）、最終追い切り評価C＞
前走時よりも長めから時計を出してコースも外めで時計もこの馬なりに良い。

⑬クリノメガミエース〔兵庫ｸｲｰﾝC、ダ1870ｍ:４着、482kg（－２kg）1年1ヶ月〕＜E＞※除外対象馬
この馬なりに前走時よりも追い切りで良い時計は出ているが芝のレースは1回しか走ったことがなく距離も長めでの勝利少ない。
＜調教後の馬体重492（22日西脇）、最終追い切り評価E＞
今週も目立つ時計なく。追い切り時計も平凡で動きも軽い。

※このコラムからの推奨馬は、イクイノックス、リバティアイランド、ドウデュースの３頭を上げておきます。

今回はジャパンカップ編でした。
先日、北海道の浦河にある『軽種馬育成調教センター(BTC) 』を見学させてもらえる機会があり、渋谷区と同じくらいの広さがあるというその壮大なスケール感に圧倒されてきました（個人的にはここに夏場だけオープンする宿泊施設や、馬のアミューズメントパークつきの競馬場でも作ってしまえばいいのに……と思ってしまいました）。緑一杯の果てしなく続く芝コースに、屋内コースだけでも1000mある坂路、直線1000mのウッドチップ、600mのダートトラックコースと、雪の降る季節でも十分に調教できる施設が備わっていて、調教技術の進歩とこれだけの施設で調教されている日本の馬が強くなっているのにも納得しました。日本のトップが世界1であるということはそれ以外の馬たち全体もレベルアップしているということでもあり、どうしても強い馬がJRAに集中してしまうのは仕方がありませんが、昨今では地方競馬にも確実にレベルの上がっている馬たちが多くなってきているのも事実。これから先地方から強い馬が出てくる機会が多くなって交流レースがさらに盛り上がっていくのではと期待しています。
そんなハイレベルの日本馬トップが出走する今年のジャパンカップ。過去5年の連対馬の調教内容を調べてみたところ、1週前、最終追い切りと2週連続馬なりでの調整の馬が半分の5頭というのが目立ちました。このレースに関しては、秋華賞、菊花賞、天皇賞（秋）など秋の最初の目標になるレースがあり、そこを使って参戦してくる馬も多いことからこのような傾向が表れているのではないかと思います。そのことから、前走秋のG1レースを好走している場合は馬なり中心の調整タイプを、ジャパンカップを目標に使ってきているローテなら1週前か最終追い切りで強めの追い切りを行っている馬を狙ってみることをおススメします。

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◇今年のジャパンカップ◎は①リバティアイランド。54キロで出られて枠も内で叩き2戦目での上積みありと王者②イクイノックスに挑戦するにはこれでもかと言った好条件が揃い未知の魅力が時代を変える。○は②イクイノックス。この馬もここを目標に前走を叩いて理想通りの調整内容で仕上げてきて受けて立つ横綱の相撲を見せてくれそう。▲は③タイトルホルダー。昨年春の活躍が影に隠れてしまっているが状態は上げてきており人気が落ちてプレッシャーのかからない今回は思い切ったレースができそうで怖い存在でもある。△はドウデュース。この馬も状態を上げてきていて人気の2頭に迫る勢いあり。競馬には絶対はなく出走馬すべてに勝つ可能性は存在しており全馬が力を出し切り無事にゴールして素晴らしい世界１のレースになることを期待します。

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