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TCK女王盃2020

TCK女王盃 Jpn3

2020年1月22日(水) 16:10

大井/ダート・外/1800m

山崎エリカのダートグレード攻略コラム
~TCK女王盃2020~

山崎エリカ
山崎エリカ
山崎エリカのダートグレード攻略~TCK女王盃2020~

 年明け最初のダートグレードは、牝馬限定戦でお馴染みのTCK女王盃。この時期は女王クラスの馬が引退して繁殖入りしたり、休養していることも少なくないため、年によってレベルに差が生じます。女王クラスの馬が出走していればそれらが勝ち負けすることが多く、出走していなければ新興勢力や地方馬が馬券圏内に突入して波乱になることもあります。

 まず、最有力は前年のJBCレディスクラシックの優勝馬で、JBCレディスクラシックが創設された2011年翌年以降の、このレースでの成績は【2・0・1・1】。1着ではなかったのは、2016年のホワイトフーガ(3着)と2018年のララベル(5着)。両方馬ともJBCレディスクラシックからの直行馬で、休養明けでした。逆に優勝した2014年のメーデイア、2015年のサンビスタJBCレディスクラシック後にチャンピオンズカップを使われていました。つまり、休養明けでなければ信用できることになります。

 また、前々走で2勝クラスを制し、前走で3勝クラスを連対していた馬も有力で、過去10年のこのレースでの成績は【2・0・1・0】。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2017年のワンミリオンス。3着の該当馬は、2015年のソーミラキュラスですが、この年は前記のサンビスタが出走していた年でした。

 一方、前年のJBCレディスクラシックの2着馬の成績は一気に下がり、これまでに連対したことはありません。2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2017年のプリンシアコメータともに4着以下に敗れています。また、昨年のラビットランも3着でした。ラビットランこそこのレース直行でしたが、4着以下に敗れた3頭の共通項は、前走のクイーン賞が初重賞制覇だったこと。


 クイーン賞はハンデ戦のため、それまでに重賞勝ちの実績のない馬が目標にすることが多いレース。やや実力不足の馬が、前走を目標にしたことによる反動で、新興勢力に屈する結果となっているよう。実際にJBCレディスクラシックの2着馬ばかりではなく、クイーン賞優勝馬のこのレースでの成績は、過去10年で連対ゼロです。

 しかし、このレースはクイーン賞の凡退馬がよく穴を開けています。クイーン賞で初重賞制覇を果たした馬が本来の走りが見せられない上に、このレースは体を絞るのに苦労する冬場の時期に行われていることもあり、12月以降のレース不出走馬の実績馬も苦戦しているからでしょう。

 2013年は前走クイーン賞8着のアクティビューティが8番人気でこのレース2着。同馬は2015年のクイーン賞でも2着で、このレースでは5番人気ながら2着と好走しています。さらに2016年は前走のクイーン賞で4着だったパワースポットが、このレースで4番人気で2着。2017年に前走のクイーン賞で4着だったリンダリンダも、このレースで7番人気ながら2着に巻き返しています。

 ただし、クイーン賞凡退馬をやみくもに狙っても馬券に繋がらないのも事実。リンダリンダは地方馬ですが、アクティビューティやパワースポットには中央所属馬で、3勝クラス勝ちの実績がありました。

 また、地方馬は、斤量54kg~55kgの4歳馬の活躍が目立ちます。過去10年で地方馬で連対したのは、2012年のハルサンサン(1着)、2017年のリンダリンダ(2着)、そして昨年はマルカンセンサーが2着にに入線しアドバルーンを打ち上げました。ハルサンサンもリンダリンダも地方の最強3歳牝馬決定戦の前年のロジータ記念の連対馬ですが、マルカンセンサーは南関東のC1クラスの馬でしたから驚きです。マルカンセンサーは内々が極端に伸びる馬場だったにせよ、勢いある4歳馬は、ちょっとしたことで重賞の壁を突破することもあることを忘れずにいたほうがいいでしょう。

 さらに前年の12月にレースを使われていることが有利であることを示すように、地方勢では前走で東京シンデレラマイルに出走していた馬の一発が目立ちます。2010年の3着馬コスモプリズム(6番人気)、2012年の優勝馬ハルサンサン(7番人気)2017年の2着馬リンダリンダ(7番人気)、2018年のラインハート(6番人気)、遡れば2009年の3着馬パノラマビューティ(5番人気)もそう。

 コスモプリズムやラインハートは、4着以下に敗れていますが、もともとの実績から東京シンデレラマイルでは1番人気に支持された馬。ハルサンサンやリンダリンダは、東京シンデレラマイルで連対していました。東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か連対馬はヒモ加えてみると、思わぬ高配当がGETできるかもしれません。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・前年のJBCレディスクラシックの優勝馬。
  (前走でチャンピオンズカップに出走していることが条件)
 ・前々走で1勝クラスを制し、前走で2勝クラスを連対していた馬。

 ●穴馬候補
 ・前走、クイーン賞に出走して2着以下に敗れたもともとの実績馬。
 (中央馬は3勝クラス勝ちの実績馬、地方馬はロジータ記念の連対馬が活躍)
 ・前年のロジータ記念の連対馬。
 ・前走の東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か、連対馬。

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歴史・概要 ~TCK女王盃2020~

TCK女王盃は、大井競馬場・ダート1800mで施行される地方重賞(JpnⅢ)である。1998年、サラブレッド系5歳(現・4歳)以上牝馬限定の中央・地方全国指定交流の重賞競走(大井競馬場・ダート2000m)として創設。2004年、施行距離がダート1800mに変更となった。

本競走で上位2着までに入った地方競馬所属馬には、エンプレス杯の優先出走権が付与される。

過去の優勝馬には、ホワイトフーガ、メーデイア、ユキチャン、レマーズガールなどが名を連ねる。

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