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日本中央競馬会(JRA)は29日、第77回日本ダービー=東京優駿=(30日・東京、GI)に出走予定だったダノンシャンティが、右後ろ脚の第3中足骨近位骨折のため出走取り消しになったと発表した。
NHKマイルカップを日本レコードで制したダノンシャンティは、28日発表の前々日オッズでは3番人気につけていた。
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『史上最強』と評されるほど好メンバーが顔を揃えた今年のダービーに激震が走った。ダノンシャンティが骨折のため大一番を目前に出走を取り消した。前走のNHKマイルCを芝1600メートルの日本レコード(1分31秒4)で完勝。ダービーの有力候補に躍り出て、金曜前売りではヴィクトワールピサ、ペルーサに続く単勝8・7倍の3番人気に支持されていた。
26日の最終追い切りは坂路で800メートル53秒3(ラスト200メートル12秒6)を馬なりでマークして、僚馬モンテクリスエスと併入。ただ27、28日と厩舎周りでの運動のみと、軽めの調整に終始。「レースまで馬場には入れません。走る馬ほど背腰を痛くしやすいので、気をつけています。脚もとに不安とか、カイバを食べないからというわけではありません。競馬でいい状態になるように、必死になってやっています」と、27日に説明した松田国調教師。28日も「いい意味でギリギリの状態。無事にレースを迎えたいですね」と、愛馬の体調が整うことを祈っていたが…。
今年のNHKマイルC出走組は4着サンライズプリンスがレース後に右前浅屈腱炎、6着のエーシンホワイティが右トウ骨遠位端骨折(右前脚の骨折)を発症して戦線離脱。日本レコード決着を走ったダメージは相応にあったようで、ダノンシャンティもその例にもれなかった。