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騎手の世界最多勝利記録を保持するブラジル出身のホルヘ・リカルド騎手(57)=アルゼンチン拠点=が欧州競馬で久々の騎乗を果たした。フランスの馬券発売公社・PMUがブラジルでの馬券発売3周年を記念して同騎手を招待し、21日にシャンティイ競馬場で2鞍に騎乗。6、10着に終わったが、フランスギャロから世界最多勝記録を特別表彰され、次のように感想を述べた。
「フランスでの騎乗は1994年の凱旋門賞(マッチベター14着)以来24年ぶりで、戻ってこられてうれしい。まさか自分がこんなにたくさん勝てるとも、こんなに長く騎手ができるとも思わなかったが、情熱と誇りを持って仕事に取り組んできた。1万3000勝が次の目標で、その後も可能な限り記録を伸ばしたい」
2016年6月に引退した米国のラッセル・ベイズ騎手(60)=カナダ出身=が持つ1万2844勝を今年2月に抜いて歴代トップに立ち、21日現在で通算1万2920勝。15歳時の76年に初勝利を挙げ、ブラジルで26回、06年に拠点を移したアルゼンチンで4回と、計30回もリーディングジョッキーになっている。(在仏競馬記者)