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ダートの強豪がそろったチャンピオンズCで実績最上位といえば、コパノリッキーをおいて他にいない。GI10勝はホッコータルマエと並ぶ歴代最多勝。年内で引退して、来年からは種牡馬に転身することが決まっており、中央での出走は今回が最後となる。完全燃焼に向けて陣営の仕上げにぬかりはなく、新記録樹立となるか。
物語は“最終章”に向けて、大きな山場を迎えた。来年から種牡馬に転身するコパノリッキーが、単独最多となるGI11勝目を狙って尾張決戦に挑む。
「どちらかというと、10勝目(10月、南部杯)のときの方がプレッシャーがありました。今回は、そこまでないですし、順調にきているので勝てたらいいですね」
馬の状態がいいこともあり、村山調教師に気負いはない。火曜は追い切りに備えて、坂路で4ハロン68秒7-16秒2。迫力に満ちた走りで、状態のよさをアピールした。
2014年のフェブラリーSを手始めに獲得したGIは合計10勝。ホッコータルマエと並んで国内では最多だ。ラストランの東京大賞典(12月29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)の前に偉業達成があるかもしれない。
7歳になっても衰えは見られない。今年初戦のフェブラリーSこそ14着だったが、その後は、かしわ記念、南部杯と連勝し、前走のJBCスプリントは2着。初の1200メートル戦ながら、最後は鋭い脚を使いアタマ差まで迫った。「最後はグンと伸びていたね。使ったあと、幸いにも反動はない。普通にしているよ」と師は語る。
チャンピオンズCは、過去3年で12、7、13着と敗れているが、トレーナーは「スムーズなレースができなかったからね」と振り返り、「左回りは得意だし、(15年の)東海Sも快勝している」と前向きだ。2番手につけて直線で後続を引き離して4馬身差で快勝したレースをイメージして「うまくはまったら勝てる力はありますよ」と力を込めた。
残り2戦。中央では最後の舞台となる。最低の16番人気でフェブラリーSを制して3年と9カ月、コパノリッキーが最強王者として競馬史にその名を刻む。(佐藤将美)
★チャンピオンズカップの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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