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札幌は洋芝巧者を狙え! 先週のクイーンSでは超伏兵のピエナビーナスが快勝したが、洋芝実績に着目すれば十分狙える馬だった。3着アメジストリングも札幌2戦2勝の実績馬だったことを思えば、狙いはコース巧者。札幌記念では、サクラオリオンとシャドウゲイトをマークしたい。
先週のクイーンSは、馬券圏内に2頭も1600万下の馬が絡んだ。勝ったピエナビーナスは、札幌、函館の芝で【4・1・0・2】、3着アメジストリングも同じく【2・0・0・1】の実績を持っていたことが共通項。野芝よりもパワーが必要といわれる洋芝100%で開催されている北海道シリーズでのみ、別馬のように一変する馬が少なくない。狙うべきは、洋芝実績の持ち主だ。
北海道の2場を除くJRAの8競馬場は、野芝のみか、野芝と洋芝の混生で行われている。しかし、北海道ならではの力の要る芝が得意な馬は、本州での成績を度外視して狙っていい。現実的に夏場の開催しかない北海道シリーズでの好成績は、暑さに対する耐性も証明している。人気の有無にかかわらず、実績に着目してみたい。
人気どころでは、函館記念を制したサクラオリオンが際立っている。函館は未経験だが、札幌芝は【2・1・1・0】とすべて3着以内だけに、信頼度は高い。「ここ2走を見ても、札幌の水が合うようですね。定量戦なので胸を借りるつもりです」と大久保調教助手は控えめな中にもコース適性に期待を寄せている。
もう1頭、七夕賞7着以来のシャドウゲイトも久々の北海道シリーズだが目が離せない。夏の北海道シリーズは【2・0・1・0】の好成績。勝った時にはリキッドノーツやフィールドベアーといった後のオープン馬を負かしており、3着に敗れた時も勝ったのは後のGI馬スズカフェニックスだった。「あくまで当日の気配次第ですが、具合は悪くありません。洋芝も合いますよ」と加藤征調教師も色気を持っている。夏の北海道は、コース巧者のリピーター狙いが鉄則。“札幌大好き馬”で好配当を狙い撃ちだ。