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小倉2歳Sの追い切りが31日、小倉競馬場、栗東トレセンで行われた。小倉ではオールポッシブルがダートコースで確かな伸びを披露。万全の仕上がりを印象づけた。栗東ではレーヌミノルがCWコースで軽快な動きを見せ、メイソンジュニアは坂路で併走馬に3馬身先着。ともに好調を力強くアピールした。
思惑通りか、それ以上か。陣営も予想していなかったほどの好気配を、オールポッシブルが漂わせている。小倉ダートコースでの最終追い切りは6ハロン86秒6、3ハロン37秒7-12秒2。ラストは軽快な走りで絶好の仕上がりを告げた。
「元気がいいですね。抜け出して物見をしましたが、肩ムチを入れたら反応してくれました。状態は申し分ありません」
喜多助手が自信の表情で切り出した。当初は芝コースで“味付け”程度を予定していたが、小倉到着後の状態があまりにもいいため、長めからしっかりと負荷をかける調教に変更。ウインクルキラリ(1000万下)を約5馬身ほど追走する形でスタートし、3コーナー手前で併せ馬の態勢に持ち込んだ。直線でも脚いろが鈍ることはなく、馬なりで内の僚馬に1馬身先着。意欲的な最終調整となった。
テンションが上がりやすい面を考慮され8月26日に小倉競馬場入り。「落ち着いています。いい意味で前回と(テンションは)変わっていません。1週前にこちらにきて大正解でした」と喜多助手が笑顔を見せる。さらに上積みも強調。「トップスピードへの切り替えが速くなりました」と続けた。
7月17日中京の新馬戦(芝1200メートル)は、後方からメンバー最速の上がり3ハロン34秒1の末脚でV。「ストライドが大きく、追って味があるね」と高橋亮調教師も評価。小回りコースへの対応がポイントになるが「前回の上がりの時計が良かったし、馬場が悪くなっても大丈夫なタイプと思う」と前を向く。
素材の良さを感じさせるダイワメジャー産駒。前走後からの上昇度に加え、思い描かれた以上の調整過程で挑めるのであれば、重賞初制覇の期待は大きくふくらむ。(宇恵英志)
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