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中京の日曜メーン・GII東海Sへ向け、サイレントメロディが16日、美浦トレセンで追い切りを行った。交流GII日本テレビ盃(2着)以来、3カ月半ぶりの出走となるが、併せ馬で順調な仕上がりぶりを猛アピール。関東馬として期待を担う。
関東が誇る砂の強豪が2013年の好発進を予感させる動きだ。サイレントメロディが、雪が解け残って重い美浦のウッドチップをものともせず、迫力十分の走りを見せた。
「いいね。順調に乗り込んでいるし、久々でも大丈夫」
国枝調教師から力強い言葉が飛び出した。Wコースで、AJCC出走予定のサトノアポロを3馬身ほど先導。余裕たっぷりの走りで、直線で相手が並びかけてきても最後まで抜かせない。5ハロン69秒3-54秒3-40秒3-12秒9で併入した。
相手は体重の軽い騎手が騎乗してゴール前で追われたが、こちらは調教助手が軽く仕掛けただけ。手応えでは明らかに勝った。国枝調教師は「体もたくましくなったし、落ち着きがある。どんどん良くなっているよ」と満足そうだ。
昨年の東海Sは、マーチSを勝った後に臨んで3着。レースは当時、5月の京都ダ1900メートルが舞台だったが、今年は1月の中京ダ1800メートル戦に変更。フェブラリーS(2月17日、東京、GI、ダ1600メートル)の前哨戦として重要な位置付けになった。
国枝調教師は「中京コースはいいね。東京でいい成績を出しているし、前走の日本テレビ盃も左回り。右回りがダメではないけど、左回りは結果が出ている」と、舞台替わりで昨年以上の成績を期待している。
フェブラリーSについては「オーナーと相談してから」と慎重な姿勢だが、勝てば陣営も色気が出てくるはず。1998年にグルメフロンティアが勝って以来、フェブラリーS14連敗中の関東馬。今年こそ復権を-。その筆頭サイレントメロディが今回、底力を見せる。 (柴田章利)