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東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬シュトラウス(美浦・武井亮厩舎、牡3歳)が13日、美浦WコースでファルコンS(16日、中京、GⅢ、芝1400メートル)の最終追い切りを行った。併せ馬にならず暴走気味に駆けてしまった1週前追い切りを踏まえ、この日は馬が少ない時間帯に単走のメニュー。序盤は丁寧にゆったりしたペースで入り、手綱を無理に抑えるようなシーンもなく直線へ。ラスト1ハロンで北村宏騎手が手前を替えさせると、馬なりのまま鋭いギアチェンジを見せ11秒2(5ハロン69秒6)をマーク。ゴール後も2コーナー手前まで勢いよく伸ばされた。
鞍上が「なだめながらコントロールできていたというか、徐々にラップを上げる感じで乗りました。素の力があるから、軽く走ってもこれぐらいは走れますよ」と明かす通り、単走とはいえ、1ハロンごとに約1秒ずつスピードを上げていく内容でスムーズに加速ラップを刻めたのは何より。10着に終わった朝日杯FS(芝1600メートル)から距離が1ハロン短い1400メートルになることについては「スムーズに走ることに関してはやりやすくなるけど、本来はもっと長いところのステージがいいかな」と印象を口にした。
管理する武井調教師は「できる範囲(坂路の調教)のことだけをやって挑んだ前走で失敗したので、先週はWコースの併せ馬にチャレンジしたのですが、段階を踏めずはみ出てしまった。だから、今週は単走でWコースに入れてしまいを伸ばす形で」と今週のメニューの意図を説明。「直線を迎えるまで『この感じ(ゆったりした走り)で時計になるのか…』と思ったけど、時計になっていましたね」の追い切りを終えた感想を口にした。
まだまだ不器用さが残る状況だが、「日曜の坂路ではこの2週とも馬の後ろで我慢が利いて4ハロン54秒(を切る)くらいで上がれているし、シュトラウス自身は着実にやれることが増えていると感じています」というトレーナーの言葉からも少しずつ成長がみられるのは確か。「だからといってレースにいっても大丈夫とは言えないし、何とかうまくいってくれることを祈るだけ。馬はもともとすごいし、毎日めちゃくちゃいい馬だなと思っているくらい状態もいいです」とスムーズに力を発揮してくれることを期待する。
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