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みやこSの追い切りが2日、栗東トレセンで行われた。重賞初制覇を狙うタイセイドレフォンは、CWコースの併せ馬でパワフルな動きを披露。5カ月ぶりの実戦をひと叩きして、着実な上昇ぶりをアピールした。3歳時にはレパードSで小差2着がある実力馬。新星候補が顔をそろえた一戦だが、オープンで着実に積んできたキャリアを見せつける。
タイセイドレフォンが重賞初制覇へ、万全の態勢を整えた。騎乗した梛木助手は、感触の良さに笑みを浮かべた。
「迫力があって、脚取りもしっかりしていました。集中力も高かったですし、一度使って動きの質が上がっていますね」
栗東CWコースでヒルノローザンヌ(3勝)を先導してスタート。直線で強めに追われると、内から馬体を並べてきた僚馬を1馬身振り切り、ラスト1ハロン11秒8(6ハロン83秒2)をマークした。
もともと攻め駆けしないことを思えばラストの反応は上々で「時計以上に感触は良かった」と満足げ。大型馬で性格的にも使って良くなるタイプ。10月26日の1週前追い切りに騎乗した団野騎手も「この馬としては動けましたし、使ってしまいの反応は上がった」と上積みを見込んでいる。
今回と同舞台で行われた3走前の平城京Sでオープン初制覇を飾り、続く平安Sは苦手な脚抜きのいい馬場でも4着。5カ月ぶりだった前走の太秦Sはしぶとく伸びて2着。得意ではない休み明けでの好走が地力強化の証しだ。梛木助手は「背中がたくましくなって、古馬らしくなってきた」と成長を実感する。
スピードに乗ってから長く脚を使えるのが持ち味で「下り坂を利用して、ストライドを伸ばしながらスピードを上げていければ。京都コースは合っている」と舞台を歓迎する。今回はウィリアムバローズ、ペプチドナイル、メイクアリープなど先行勢がそろい、予想されるタフな流れも追い風となりそうだ。
レパードS2着から挑んだ昨年は5着と年長馬の壁にはね返された。経験を積んでパワーアップした姿を見せつける。(斉藤弘樹)