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当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2016年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 今週は夏競馬シーズンには珍しく、平地重賞が3つ組まれています。まったく息が抜けません。
新良(以下、新) しかも、日曜日は難解なハンデ重賞のダブル施行ですからね。いったいどうなることやら(苦笑)。
編 それでもしっかり結果を残すのが新良さんだと信じています。まずは函館記念の見解からお聞かせいただけますか?
新 このレースは面白い狙い目があります。レーン騎手から藤岡佑介騎手に乗り替わる⑤カウディーリョです。
編 字面のイメージでは、戦力アップとは言えないような気もしますが……。
新 多くのファンはそう思いますよね。でも、そこに妙味が生まれるのではないかと期待しています。この乗り替わりは、むしろ鞍上強化と言えるかもしれませんから。
編 おお、その根拠をぜひ伺いたいです。
新 前走の東京芝2400mにおけるレーン騎手のコース勝率は、2019年以降17.4%
(2018年以前は騎乗なし)。それに対し、今回の函館芝2000mにおける藤岡佑騎手は、2016~2018年が26.1%、2019年以降が27.8%となっています。単純なコース実績を比較すれば、その差は一目瞭然です。
編 藤岡佑騎手の高値安定ぶりはすさまじいですね。
新 そうなんです。藤岡佑騎手は距離ロスが致命的となる小回りコースをさばくのが非常にうまい。結果を残している函館の二千となれば、今回も自信を持って乗ってくれるでしょう。
編 カウディーリョも北海道の実績は文句ナシです。
新 はい。札幌と函館の馬場やコースのレイアウトは違うものの、洋芝実績がプラスになることは間違いありません。気候的に合うという可能性もありますしね。一戦おきに好走と凡走を繰り返すタイプで、今回は好走の順番というのも歓迎材料だと思います。
編 了解しました。続きまして、今年は変則的に阪神で行われる中京記念のほうをお願いします。
新 こちらは藤井勘一郎騎手から川田将雅騎手に乗り替わる⑪ソーグリッタリングに注目しています。
編 先ほどとは打って変わって、わかりやすい鞍上強化ですね。
新 藤井騎手には申し訳ないですが、そうなってしまいますね。リーディング順位もさることながら、コース実績の差も大きいです。前走の東京芝1800mにおいて藤井騎手はこれまで勝利ゼロ。一方、川田騎手は阪神芝1600mで2019年以降、32.7%という圧倒的な勝率を記録しています。
編 藤井騎手がコツをつかんでいないコースで前走2着ということは、今回は……。
新 その上があってもおかしくないと考えるべきでしょう。
編 馬は相手なりに安定して走るタイプですし、今回も期待できそうですね。
新 デビュー以来26戦して、掲示板を外したのは2回だけ。近10走はオール4着以内と、まったく崩れていません。ここも上位争い必至とみるのが賢明です。人気でも外せないですね。
編 わかりました。的中すれば好配当確実の2つのハンデ重賞をポンポンと仕留めたいですね。
★その他の注目乗り替わり★
土曜函館11R ⑩レディステディゴー(鮫島克駿→岩田康誠)
土曜阪神11R ⑦グレートタイム(レーン→福永祐一)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。
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このニュースへのコメント
いー3
藤岡はマジでない
2020年7月17日 20:32