競馬ニュース > 記事
プロキオンSの追い切りが9日、栗東トレセンで行われた。メンバー中最多の10勝を挙げているサクセスエナジーは、坂路でびっしりと併せ馬。1馬身先着し、力強い脚取りをみせた。手綱を取った和田騎手も好感触で、調教評価は「A」。JRA重賞初制覇へ態勢は整った。
◇
連勝中の勢いが、走りにも表れていた。サクセスエナジーが栗東坂路で鋭く反応。またがった和田騎手が力を込めた。
「いつも通り、いい動きでしたね。反応もよかったです。満足いく動きでした」
豪雨に見舞われ不良馬場の前日と違い、雨が上がり稍重馬場だった朝一番の坂路。前半から僚馬ヒルノダカール(2勝クラス)と、びっしり併せしっかりと負荷がかけられた。ラスト2ハロンでスパートがかけられると、グイっと急伸。4ハロン52秒6-12秒5の好タイムで1馬身先着した。北出調教師は「単騎追いだと気を抜くところがあるからね。気合を付けたかった」と満足げな表情を浮かべた。
前々走の天王山S(OP)を59キロの斤量を背負いながら3馬身差の快勝。前走の栗東S(L)もトップハンデの58キロで快勝し貫禄を示した。6歳を迎え、今がまさに充実期といっていい。指揮官は「まだもまれやすい面など克服しないといけない部分はある」と辛口ジャッジだが、鞍上は「もともと、いい馬だったけど、ここにきて自信を取り戻してきた感じがある」とうなずいた。
交流重賞3勝の実績を誇るが、JRA重賞は3度出走し未勝利。プロキオンSも一昨年4着、昨年9着と結果を残せていない。ただ、今年は阪神開催が、追い風となりそう。左回りは【2・1・0・6】に対し、右回りは【8・3・2・5】と相性の差は歴然。ジョッキーは「ある程度のペースでいっても止まらない。後続に脚を使わせるような展開にできれば」と強気のレースを示唆した。
「中央の重賞はまだ勝っていないし、ここで賞金も加算したい」
北出調教師が力強い口調で締めくくった。秋の最大目標であるJBCスプリント(11月3日、大井、交流GI、ダ1200メートル)にむけ、レース後は休養に入る予定。夏休みを前に、蓄えてきたエネルギーを爆発させる。(山口大輝)
★プロキオンSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
関連キーワード
このニュースへのコメント
リオ.デ.ゴールド.フェルプス
nigeさんお勧めのサクセスエナジー期待してます。ユニコーンステークスに続いて万馬券ゲットしたいですね。
2020年7月11日 18:39