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京都金杯の追い切りが3日、栗東トレセンで行われた。京都コースで全4勝を挙げるサウンドキアラは、坂路単走で順調な仕上がりをアピール。得意の舞台で賞金加算をもくろむ。メイショウショウブは、坂路単走で確かな伸びを見せた。
世間がまだ正月気分の三が日“最終日”に、白い息を弾ませながら坂路を駆け上がった。サウンドキアラが、重賞初勝利を懸けた勝負の一戦に向けて追い切り。約1年8カ月ぶりにコンビを組む松山騎手は、好感触を口にした。
「動きが良くて、反応も良かったですね。3歳のときからいい馬でしたけど、体が大きくなって成長を感じます。気性的にも気になるところはありませんでした」
気性面を考慮して、馬場入りする頭数が少なくなった時間帯に坂路入り。落ち着いてスタートを切り、徐々にスピードを上げると、少し荒れ始めた馬場も苦にせず真っすぐに登坂。仕掛けられてからもうひと伸びし、余力十分に4ハロン53秒1-12秒5をマークした。理想的な右肩上がりのラップを刻んだ動きに、安達調教師は「しまいを少し強めにやって、ここまで順調にきていると思います」とうなずいた。
格上挑戦だった昨年のヴィクトリアマイル(7着)以来、2度目の重賞参戦。今回は牡馬混合戦となるが、舞台は申し分ない。全4勝を挙げる京都コースで、外回りのマイル戦に限れば3戦2勝、2着1回とパーフェクト連対を誇る。
トレーナーは「GIでも大崩れはしていないけど、京都でしか勝ってないですからね。少しフワッとしてやめるところがあるので(最後の直線が平坦な)京都では踏ん張りが利くのかな」と分析。「春はヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)が目標なので、しっかり賞金を加算したいですね」と結んだ。
いざ、マイル女王への“ヴィクトリーロード”を切り開くVへ。舞台実績抜群の“京女”が、2020年の初夢をかなえる。(川端亮平)
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