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チャンピオンズカップを目指す有力馬は地方交流Jpn1から直行するケースが大半。ゆえに、地方交流Jpn1で足りない(または足りなくなってきた)馬と、賞金を加算して本番に出走したい馬との争いになりやすく、時に荒れて波乱が起こることもある。とりわけ、過去の実績で斤量を加算(当レースは別定戦)された馬を過度に評価するのは危険。新設された2010年以降、58キロ以上を背負って勝利した馬は、2011年のエスポワールシチー(1番人気)のみ。もっとも、同馬は中央・交流合わせてG1(Jpn1)5勝と別格とも言える存在。基本的に58キロ以上を背負う馬は割り引いて考えたほうがいい。ダート重賞の特徴のひとつとして、リピーターの多さが挙げられる。このレースも例外ではなく、2011年3着→2012年2着のニホンピロアワーズ、2012年1着→2013年3着→2015年3着のローマンレジェンド、2013年2着→2014年1着のインカンテーション、2015年1着→2016年3着のロワジャルダン、2017年3着→2019年2着のキングズガードと、後を絶たない。京都ダ1800mは枠順による有利不利が大きいので、脚質も合わせ、予想の際に枠順が大きなウエイトを占める。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)※2022年は阪神・ダート1800mで行われます
【人気】
1番人気で勝利した馬は単勝1倍台の2頭と10頭立て時の1頭を数えるだけ。多頭数の場合は、断然支持を集めるような馬でもないと勝ちきれない。また、3着以内に入った馬はすべて1~3枠で、内枠以外の場合は危険な人気馬となる。2番人気にしても勝率はトップだが、2~3着はゼロ。ピンかパーの極端な成績で、連軸としての信頼度は低いと言わざるを得ない。ただし、信用しすぎるのは良くないというだけで、人気サイド全体がダメというわけではない。効率重視なら、ある程度の上位人気馬を狙ったほうがいい。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 3-2-1-5 | 27.3% | 45.5% | 54.5% | 58.2% | 72.7% |
2人 | 4-0-0-7 | 36.4% | 36.4% | 36.4% | 144.5% | 60.9% |
3人 | 0-1-1-9 | 0.0% | 9.1% | 18.2% | 0.0% | 40.9% |
4人 | 1-2-2-6 | 9.1% | 27.3% | 45.5% | 69.1% | 110.0% |
5人 | 1-0-2-8 | 9.1% | 9.1% | 27.3% | 118.2% | 90.9% |
6~9人 | 2-5-4-33 | 4.5% | 15.9% | 25.0% | 95.7% | 121.6% |
10人~ | 0-1-1-62 | 0.0% | 1.6% | 3.1% | 0.0% | 25.0% |
◆単勝オッズ別成績(過去20年)
オッズ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.0~ 1.9倍 |
2-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 150.0% | 110.0% |
2.0~ 2.9倍 |
0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% | 16.7% | 0.0% | 23.3% |
3.0~ 4.9倍 |
4-1-1-6 | 33.3% | 41.7% | 50.0% | 115.0% | 75.0% |
5.0~ 7.9倍 |
2-1-3-10 | 12.5% | 18.8% | 37.5% | 81.9% | 85.6% |
8.0~ 14.9倍 |
1-3-1-17 | 4.5% | 18.2% | 22.7% | 59.1% | 74.1% |
15.0~ 19.9倍 |
1-3-3-9 | 6.3% | 25.0% | 43.8% | 116.9% | 163.1% |
20.0~ 49.9倍 |
1-1-1-24 | 3.7% | 7.4% | 11.1% | 86.7% | 60.4% |
50.0倍~ | 0-1-2-59 | 0.0% | 1.6% | 4.8% | 0.0% | 41.6% |
◆配当(過去10年)
馬券種 | 最高配当 | 最低配当 | 平均配当 |
---|---|---|---|
単勝 | 2,340円 | 140円 | 892円 |
複勝 | 990円 | 110円 | 354円 |
枠連 | 11,730円 | 620円 | 3,250円 |
馬連 | 19,880円 | 680円 | 6,600円 |
ワイド | 6,370円 | 280円 | 2,064円 |
馬単 | 38,350円 | 890円 | 12,707円 |
3連複 | 66,770円 | 2,460円 | 22,323円 |
3連単 | 473,050円 | 6,610円 | 140,464円 |
【脚質】
脚質面で真っ先に目がいくのが、逃げ馬の勝率と連対率の高さ。ただし、2011年2着のトウショウフリーク(4番人気)を最後に逃げ馬の連対はなく、「逃げ=有利」と決めつけるには無理がある。となれば、別表が示す通り先行有利と言いたいところだが、2014~2015年は4角8番手以下同士のワンツー。2016年と2019年の1着馬は3コーナーからの押し上げ、2017年と2020年の1着馬は初角~2角が3~4番手と、近年の初角~2角2番手以内の馬はほぼ壊滅状態。展開によって大きく優劣が分かれるレースととらえたほうが無難である。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1-1-1-10 | 7.7% | 15.4% | 23.1% | 23.8% | 108.5% |
先行 | 6-4-5-26 | 14.6% | 24.4% | 36.6% | 94.1% | 104.4% |
差し | 3-3-3-45 | 5.6% | 11.1% | 16.7% | 36.9% | 47.6% |
追込 | 1-3-2-49 | 1.8% | 7.3% | 10.9% | 42.5% | 51.3% |
【枠順】
枠順については、ハッキリと「内枠有利」で、2019年には1枠のヴェンジェンス(7番人気)が1着、2枠のキングズガード(10番人気)が2着で、馬連は2万円近い配当になった。単純に1~3枠とそれ以外を比較しても、各数値は大きな差が生じている。とりわけ、7~8枠の不振が目立ち、重賞化以降で出走頭数が最も少ない10頭立てだった2020年(阪神開催)を除くと、連対馬は2014年の1着馬で7枠だったインカンテーション(2番人気)と2017年の1着馬で8枠だったテイエムジンソク(2番人気)の2頭だけ。ただし、この2つのレースは重賞化以降の京都開催で、最も遅い勝ちタイム(1分50秒2)と2番目に遅い勝ちタイム(1分50秒1)だった。時計がかかったぶん、間に合ったという感は否めない。外枠に入った馬は、大きく評価を割り引くべきだろう。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3-0-1-16 | 15.0% | 15.0% | 20.0% | 116.0% | 46.0% |
2枠 | 3-3-1-12 | 15.8% | 31.6% | 36.8% | 213.7% | 128.4% |
3枠 | 1-3-3-13 | 5.0% | 20.0% | 35.0% | 8.0% | 120.5% |
4枠 | 0-2-1-17 | 0.0% | 10.0% | 15.0% | 0.0% | 48.5% |
5枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 38.0% | 68.0% |
6枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 17.0% | 37.5% |
7枠 | 1-1-3-17 | 4.5% | 9.1% | 22.7% | 25.0% | 94.5% |
8枠 | 1-0-0-21 | 4.5% | 4.5% | 4.5% | 14.1% | 6.8% |
【血統】
血統的には、父もしくは母の父にミスプロ系の種牡馬を持つ馬が強く、2014~2016年の間は3年連続でワンツーフィニッシュ(うち2年は1~3着独占)を決めている。そして、2017年は母の父フォーティナイナー(ミスプロ系)のテイエムジンソクが勝利した。ほかでは、エーピーインディ系種牡馬やダートG1馬を輩出しているサンデーサイレンス系種牡馬の産駒、父あるいは母の父にヴァイスリージェント系種牡馬を配する馬の相性が良く、該当馬からは目が離せない。
◆同コース種牡馬別成績(阪神/ダート1800m/過去5年)
(集計期間:2017/10/30~2022/10/30)
位 | 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルーラーシップ | 28-27-30-238 | 8.7% | 17.0% | 26.3% | 74.1% | 69.4% |
2 | オルフェーヴル | 25-29-15-135 | 12.3% | 26.5% | 33.8% | 98.8% | 87.0% |
3 | キングカメハメハ | 25-24-13-148 | 11.9% | 23.3% | 29.5% | 119.6% | 77.1% |
4 | キズナ | 24-30-21-114 | 12.7% | 28.6% | 39.7% | 61.2% | 102.3% |
5 | ゴールドアリュール | 19-11-15-169 | 8.9% | 14.0% | 21.0% | 35.1% | 44.7% |
6 | クロフネ | 17-11-12-152 | 8.9% | 14.6% | 20.8% | 71.8% | 66.2% |
7 | ハーツクライ | 16-15-15-153 | 8.0% | 15.6% | 23.1% | 28.1% | 52.5% |
8 | シニスターミニスター | 15-12-6-91 | 12.1% | 21.8% | 26.6% | 94.0% | 71.8% |
9 | ジャスタウェイ | 15-6-7-104 | 11.4% | 15.9% | 21.2% | 78.6% | 45.5% |
10 | ディープインパクト | 14-10-9-101 | 10.4% | 17.9% | 24.6% | 101.8% | 84.2% |