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天皇賞・秋からもう上積みはいらない。連覇、そして史上最多タイのJRA・GI“V7”を目指すキタサンブラックは、余力を温存する形で最終追いを締めくくった。
晴れ渡る栗東TC。黒岩騎手(レースは武豊騎手)を背に栗東CWコースに姿を現すと、ビップレボルシオンを2馬身追いかけて加速した。道中の手応えは十分。直線で外から楽にスパートすると、半馬身抜け出してフィニッシュした。
6F84秒2と全体の時計こそ平凡ながら、ゴール前でも気を抜く面を見せない上々のアクション。見届けた武騎手が「思ったよりも静かだった」と言うように派手さを封印する内容だったが、清水久調教師は「前走で痛めたところもないし、毛ヅヤも落ちていないから、(調教を)慌てずにゆっくり立ち上げられた。けさも目標を置き、いい感じで走れた。プレッシャーはあるけど、一緒にいられる残りの時間を楽しみたい」と満足げな表情だ。
ジャパンCと、有馬記念(12月24日、中山、GI、芝2500メートル)のラスト2バトル。新記録の“V8”へは勝つしかない。
「前走は水が浮くようなコースでも苦にせず走れていた。残り3戦の秋の最初にいい結果を出せたし、ジャパンCでは去年、非常に強い勝ち方をしてくれた。この馬の置かれた立場は分かっているし、それに応えたい」とジョッキー。負けられない戦いが続く。(夕刊フジ)
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