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1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画。今週のチャンピオンズカップは大阪サンスポの渡部陽之助記者(36)が担当する。1日目に取り上げるのはコパノリッキーだ。今年2月のフェブラリーSを最低16番人気で制してGI初勝利を飾ると、一気にブレーク。今年はGIだけに出走して4戦3勝、2着1回と勢いも実績も抜群だ。
下半期のダート王決定戦は今年、阪神から中京に舞台が移り、名称も変更。それだけに身の引き締まる思いだ。栗東トレセンで雨の中、かっぱを着て真っ先に村山厩舎に向かった。
お目当てはコパノリッキー。サンケイスポーツ土曜のコラム「やさしい競馬開運学」でおなじみのDr.コパこと小林祥晃氏の所有馬だ。4歳となった今年、最低人気で制したフェブラリーSを機にGI3勝とブレーク。変身した理由を木戸厩務員に聞いた。
「昨年のフェアウェルSのあと、調整を坂路からCWコース主体に変えました。それから息のもちが良くなり、折り合いもつくようになった。一つの答えをつかめたのは大きいですね」
交流GII兵庫チャンピオンシップを勝った後、右膝を骨折。休養中に心肺機能が落ちて、復帰後は霜月S10着、フェアウェルS9着と低迷した。そこで、800メートルの坂路に比べて、長い距離を走ってスタミナを養えるCWコースでの調整に変更。同コースを1周半、週に1回は2周して鍛え直した。
効果は十分。フェブラリーSに続き、かしわ記念はスタートで後手に回りながらも好位から差し切った。2走前の帝王賞は2着に敗れたが、前走のJBCクラシックは逃げてレコードV。
最大の武器は、豊かなスピードを生かした先行力だ。「中京は前に行った馬が残る傾向にあるので、(コース変更は)気持ち的にはラッキーです」と木戸厩務員。「状態はいい意味で前走と変わりません。あれ以上のデキを望むのはぜいたくです」と語る。
フェブラリーSは2分の1の抽選を突破して勝利した。そこから快進撃。勝利の女神にも愛されている。2000年のウイングアロー、11年のトランセンドに次ぐ史上3頭目の同一年JRAダートGI完全制覇の可能性は十分ありそうだ。ただ、ほかにも興味をそそる馬はたくさんおり、火曜以降もバリバリと取材する。 (渡部陽之助)
★チャンピオンズCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
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(退会ユーザー)
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