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「生意気に聞こえるかもしれませんが、高い技術を持っている外国人ジョッキーや、毎年リーディングを争うベテラン騎手から、乗り馬を奪うぐらいでないとダメ」という、丸山元気騎乗の(4)アユサンがオークスの◎だ。
「一体どの馬が勝つのかと、ワクワクするのが競馬の醍醐(だいご)味。お客さんに喜んでもらうため、競馬の活性化のために、内外のトップジョッキーも驚くような競馬を見せたいですね」と、意気込む。
22歳と若い丸山騎手が重圧に耐えられないとの見方から、桜花賞馬の実力が正当に評価されておらず、1番人気にはなりそうにないが、もともと府中向きで、デビュー当初からオークス候補と目されていた素質馬だ。思えば昨年のオークスも、1番人気は桜花賞馬でのちの4冠牝馬のジェンティルドンナではなかった。その最大の原因は、今回と同じ乗り替わり。歴史は繰り返す。
桜花賞前日の福島競馬で落馬。軽度ながら骨折が判明し、桜花賞は代打騎乗のクリスチャン・デムーロ騎手が値千金の一発を放ったが、失意のなか、丸山騎手が手塚調教師を通じてC・デムーロ騎手にアユサンの騎乗ポイントを伝えたことが大金星につながった。「マルヤマさんに、ありがとうと言いたい」と、お立ち台のC・デムーロ騎手。
デビュー前から調教にまたがり、アユサンのすべてを把握する丸山騎手の作戦に迷いはない。そしてもちろん、これ以上のコンビもない。この乗り替わり、買いです。
「GIを勝ち、もうボクが知っているアユサンとは違う領域にいる馬。でもオークスを勝てば、ボクもジョッキーとして違う領域を知ることができるのではないかと思っています。プレッシャーよりも、楽しみの方が大きい」と、丸山騎手はキッパリ。頑張れ、ゲンキ!!
単勝(4)を厚めに、馬単を印へ流す。