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今週から春のGI6連戦がスタート。第1弾はNo.1ステイヤーを決める伝統の「第153回天皇賞・春」(5月1日、京都、芝3200メートル)だ。前哨戦の日経賞を制した昨年のGPホース・ゴールドアクターが堂々の主役。昨夏の時点ではまだ500万下の身だった叩き上げはさらなる進化を遂げている。
ゴールドアクターは昨夏の1000万下・洞爺湖特別から前走のGII日経賞まで破竹の5連勝。これだけでもすでに大偉業といっていいが、一戦ごとに進化を遂げているのだから末恐ろしい。
暮れの有馬記念を制した要因として思い浮かぶのが立ち回りの巧みさ。ところがここにきてその天性の武器に加え、現代の春天制覇に必須な切れ味も兼ね備わってきた。
日経賞がそれを如実に証明している。上がり3F33秒8はメンバー中最速。これは過去10年でもNo.1の数字で、つまり、苦手だったはずの典型的な瞬発力勝負を平然とパスしてしまったわけだ。
相棒・吉田隼騎手のコメントが分かりやすい。「一瞬、直線の入りで離されたが、そこからグングンときた。瞬発力が課題だったが、だいぶ切れが出てきている感じを受けた」。これに中川調教師が、「しかも58キロを背負っていた。切れ負けするかなと思っていたら、きっちり差してくれた」と補足を加える。
先週のWコースでも新しい武器となる切れ味を全面にアピール。3頭併せの最内からスパッと切れ、5F63秒9、ラスト1F12秒9で2馬身先着してみせた。
「状態自体は前走とそんなに変わらないが、それでもいい。テン良し、中良し、しまい良しのスーパーホースなので、どこかで(ハミが)抜けてくれれば」。ジョッキーの心配も、今回で9戦連続騎乗のコンビ熟成度を考えれば些細なもの。今のゴールドなら真っ向勝負でも盾獲りは十分に可能だ。(夕刊フジ)
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