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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は有馬記念・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の中山芝のレース結果、近年の有馬記念の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
中山競馬場はAコース開催の4週目。月曜日から金曜日までの間、雨量計で観測された降水はゼロ。土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。ちなみに、寒波の到来に備えて、この中間の散水作業は控えめ。しかしながら、気温が低く霜が降りたためか、朝の段階では馬場の表面が若干しっとりした状態だった。
土曜日の芝平地競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は3、1、2、8、2番手。最後の直線で、内側に進路をとった馬たちの健闘が目を引いた。その一方、馬場の3分から中央寄りを通る待機組の勢いが増してきている。内寄り主導のコンディションだった、これまでとは様子が変わりつつあるようだ。
日曜日開催中の降水確率は20%前後(24日7時の時点)。ただ、予報通りであれば雨が降ったとしても、開催中の雨量はそれほどでもなさそうで、馬場に深刻な影響を与えるほどではないものと思われる。とはいえ、先述したように転換期を迎えつつあるのは確か。トラックバイアスが変化する可能性も十分にあり得る。
従って、これまでと同様の内側主導の状況を、そのまま有馬記念に当てはめるのは早計のように思える。いずれにせよ、現時点(本稿執筆段階)では判断するに難しい。悩ましいが、戦法や枠順に固執せず、当日の馬場状態を観察しながら、その時の状況に合わせて、柔軟に対応するのが正解ではないか。
なお、近年の有馬記念は、斤量が前回よりも減っていた馬の活躍が顕著。過去5年の1~2着馬すべてが、この条件をクリアしていた。内外や前後のバイアスに関係なく、負担重量の軽くなった馬が存在感を発揮する傾向が非常に強い。今年も当てはまる馬は、高く評価してしかるべきだ。
また、決め脚の有無も大事な要素のひとつ。過去5年の1~2着馬10頭はいずれも、同年のJRA重賞において、上がり3Fタイム順位が2位以内となった経験のある点で共通する。先行粘り込みがまったくダメというわけではないだろうが、近いところでメンバー上位の末脚を繰り出した馬が、幅をきかせているのは事実。絞り込みの際に押さえておきたいポイントといえよう。
今回の出走メンバーで要点(負担重量+同年のレース内容)を満たしているのは、①ソールオリエンス、⑬タスティエーラ、⑮スルーセブンシーズ。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
①ソールオリエンス ⑬タスティエーラ ⑮スルーセブンシーズ
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