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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は大阪杯・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の阪神芝のレース結果、近年の大阪杯の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は雲の多い日が続き、木曜日と金曜日にそれぞれ1ミリの雨量を記録。しかし、馬場に影響を与えるほどではなく、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催となった。
中間の散水は火、水、金曜日の3回。週初めから週末にかけての大阪杯当日の予報が下り坂だった割に作業頻度は高め。内ラチ沿いの洋芝部分の見た目とは裏腹に、土台となる野芝と路盤が張り詰めた状態であることは間違いない。
土曜日の結果を振り返ると、全体的に内寄りを通った先行勢や、最後の直線で内めに進路をとった差し馬の健闘が目を引いた。Aコース開催の8週目とすれば、決着時計もそれなりに速い。
その一方で、前週あたりから馬場の3分どころを通る馬の伸びが増しつつある。内側主導のコンディションが続いているが、もう少し使われると変化が生じるかもしれない。その点には注意が必要だろう。
日曜日の予報は晴れベース(3日8時の時点)。ただし、昨日から今日の朝にかけて、雨から晴れまで予報が都度変わり、降水確率の上下変動幅も広い。風向きも北寄りの見通しで、うつろいやすい春の天気らしく予報士も読みづらい状況のようだ。雨がなければ土曜日と似たコンディションとなろうが、逆の場合は話が違ってくる。
短時間ながら強い雨が降って一気に時計を要する馬場と化した2020年の宝塚記念や、昼から雨が降り出して雨中の開催となった昨年の大阪杯のように、トラックバイアスが急変する可能性も十分にあり得るだろう。
それゆえ、土曜日の傾向をそのまま当てはめるのは早計のように思える。判断に悩ましいが、脚質や枠順に捉われることなく、その時の状況に合わせて、柔軟に対応するのが正解ではないか。
視点を血統面に移し、大阪杯がG1に昇格した2017年以降の配合を確認すると、父サンデーサイレンス系が全勝。勝ち馬5頭はみな母の父もしくは祖母の父がナスルーラ系の種牡馬という、いささか極端な偏りが出ている。
舞台は阪神の内回り2000m。外回りコースのような瞬発力勝負にはなりにくく、3コーナーあたりからペースアップする傾向が強い。ゆえに、スピードの持続力を強調した血統馬が活躍しやすいのだろう。今年も先述した配合馬は積極的に狙っていきたい。
また、前走がG1・G2で5着以内またはG3を勝っていた馬が存在感を発揮しているのも、近年における大阪杯の特徴。過去5年の勝ち馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで要点を満たしているのは、⑧ポタジェ、⑩ヒシイグアス、⑭レイパパレ。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑧ポタジェ ⑩ヒシイグアス ⑭レイパパレ