《栗東》エリカ賞１１着からの巻き返しを狙うスカパラダイス（寺島良厩舎、牡）は、ＣＷコースの単走で６ハロン８４秒７－１２秒２。中２週を考慮して控えめだったが、雨で水分を多く含んだ馬場を苦にせず、力強い動きを見せた。ＧⅠ初挑戦になる今村聖奈騎手は「この馬のリズムを大切にして、折り合い重視でした。馬とけんかすることなく、いいリズムで運ぶことができたと思います。時計のかかる馬場でもしっかりと動けていました」と笑みを浮かべた。

１１月１９日阪神の未勝利戦（芝２０００メートル）を制したジュンツバメガエシ（友道康夫厩舎、牡）は、ＣＷコースで３頭併せ。仕掛けられると鋭く伸びて、ラスト１ハロン１１秒２（６ハロン８４秒６）をマークした。新コンビの石川裕紀人騎手は「直線はしっかりやってほしいということでしたが、いい反応だったと思います。乗りやすい印象を受けました。現状で気になるところは何もないです」と感触を口にした。

京都２歳Ｓ３着ヴェルテンベルク（宮本博厩舎、牡）は、こちらも初騎乗の横山武史騎手が乗ってＣＷコースの併せ馬で６ハロン８１秒０－１１秒７。フェーングロッテン（３歳オープン）に１馬身半遅れたが、一杯に追われて時計は悪くなかった。宮本調教師は「輸送もあるので、実質的な最終追い切りのつもりでやってもらった。これだけ動ければ上々で、態勢としては整っていると思いますよ」と好調をアピールした。

《美浦》半兄に昨年の勝ち馬キラーアビリティがいる良血ジェイパームス（堀宣行厩舎、牡）は、Ｗコースで直線仕掛けられて５ハロン６６秒８－１１秒５。内サトノフウジン（５歳、３勝クラス）に２馬身先着、外テイデ（４歳、１勝クラス）とは併入した。「反応が良くなって、余力で動けていた。能力を出せる仕上がり」と堀調教師。


ダートで２勝のモンドプリューム（水野貴広厩舎、牡）は、Ｗコースで単走追い。５ハロン６７秒８－１２秒３を馬なりでマークした。「前に目標の２頭を置いて単走で。これぐらいで十分。馬場が緩くなるのは嫌だけど、少し時計がかかるぐらいの芝はいいかも」と水野調教師。

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