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既報の通り、20日の仏版オークス、ディアヌ賞は3番人気ジョウンオブアーク(父ガリレオ)が優勝した。アイルランドを本拠とするクールモアグループの自家生産馬で、兄姉に人気種牡馬のグレンイーグルスなど3頭のGIウイナーがいる超良血だ。
英オークスを9勝、愛オークスを5勝しているA・オブライエン調教師は、意外にもディアヌ賞は初制覇。女性が着飾って華やかな雰囲気で行われるディアヌ賞は、フランスでは仏版ダービーのジョッキークラブ賞以上の人気があり、凱旋門賞の次に注目度の高いレースになっている。
コロナ禍で5000人の観衆を上限に開催され、I・メンディザバル騎手も初勝利。2008年ワールドスーパージョッキーズシリーズでの優勝や短期免許で来日経験もある名手は、今春の仏クラシックでは同じA・オブライエン厩舎のセントマークスバシリカで牡馬2冠も達成している。
ジョウンオブアークは同厩のディープインパクト産駒で英オークスを圧勝したスノーフォールと同様、凱旋門賞(10月3日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)の初回登録はないが、メンディザバル騎手は距離は向いていると話し、陣営は追加登録料12万ユーロ(約1584万円)を支払って出走する可能性もあるとした。英国のブックメーカーでは21~26倍程度のオッズをつけている。(在仏競馬記者)