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前年同週ならびに土曜日の中京ダートのレース結果、近年のチャンピオンズカップの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
週中は水曜日に少量の降雨があったが、その後は好天に恵まれ、土曜日のダートコースは終日良馬場でレースが行われた。とはいえ、気温と湿度は例年と比較するとやや高め。そのぶん、乾燥度も低い。加えて、今夏の中京ダートで高速決着が続いていたことを考慮すると、時計の速いコンディションを想像するのが当然だ。
ところが、ダート1800mで行われた1R・2歳未勝利戦の決着時計は1分56秒1(前年初日1分55秒7)。8R・若手騎手限定戦の勝ちタイムは1分53秒5(前年初日1分52秒7)。ともに前年よりも時計を要している。ダート1400mの最終R・3歳以上500万下の勝ち時計も1分24秒9という塩梅。前年の4回中京開幕週に行われた2歳500万下・寒椿賞(ダート1400m)の決着時計が1分24秒3だったことを踏まえると、もはや疑う余地なし。前年開幕週ならびに今夏よりも、時計を少し要するコンディションであることは間違いない。
日曜日は降雨の心配をしなくてもよさそう。風もそれほど強くなりそうにない様子。従って、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高い。枠順に関しては内~中枠がやや優勢。G1のハイレベル戦だけに、内~中をロス少なく回ってくる馬の利はより大きくなるはずだ。脚質についてはペースにも左右されるが、基本的に先行・差し互角とみるべきだろう。
血統面については、土曜日の結果を振り返ると、距離全般でキングマンボ系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬の活躍が顕著。ほかでは、サンデーサイレンス系種牡馬や米国型ノーザンダンサー系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬の好走が目立つ。やや傾向が偏りがちなので、その点については注意を払いたい。
また、現行条件に生まれ変わった2014年以降のチャンピオンズカップの結果を検証すると、父あるいは母父にヴァイスリージェント系(米国型ノーザンダンサー系)種牡馬を持つ馬が好調。父もしくは母父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬も毎年上位を賑わせている。サンデーサイレンス系の場合は、米国型のノーザンダンサー系種牡馬あるいはミスプロ系種牡馬と組み合わせた馬の好走例が多い。条件を満たす馬には相応の警戒が必要だ。
土曜日ならびに近年の当レースの傾向をまとめると、キングマンボ系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬、父あるいは母父にヴァイスリージェント系種牡馬を持つ馬、サンデーサイレンス系×米国型配合馬(逆もあり)の3パターンが有望。今年の出走馬で、血統面および先述した馬場傾向の要点(内~中枠)を満たしているのは、①アンジュデジール、⑤ノンコノユメ、⑦サンライズノヴァ。この3頭のうち、最低1頭は馬券に絡むという前提で、フォーメーションを組んでみるのも面白いかもしれない。
ウマニティ重賞攻略チーム