競馬ニュース > 記事
ダート1900m戦となった2013年以降、種牡馬として複数回勝利しているのはキングカメハメハ(3勝)とシニスターミニスター(2勝)の2頭。後者のうちの1勝は中京ダート1900mで施行された2022年テーオーケインズの勝利も含まれるが、本来の京都開催においても総じてA.P. Indyの直系は幅をきかせている。
ほか、リピーターとして活躍したクリノスターオー(2014年1着、2015年2着、2016年2着)、クリソライト(2016年3着、2017年2着)、オメガパフューム(2019年3着、2020年1着)の血統構成に注目すると、Mr. Prospector、Nijinsky、Specialの血脈を評価しやすい。なお、キングカメハメハもこれら3つの血脈を押さえていることはポイントだろう。
グロリアムンディは、父キングカメハメ×母ベットーレ(母の父Blu Air Force)。本馬は昨年の勝ち馬となるが、リピート率の高いレース傾向からもぞんざいには扱えず、京都競馬場は芝戦を含めて2戦2勝と底を見せていない相性の良さもある。また、キングカメハメハの活躍ぶりを鑑みれば、同種牡馬が持つトライマイベストを意識した配合も興味深い。ダートに転じてから崩れたレースもG1やJpn1ばかりなので、G3では見限れないだろう。
テンカハルは、父キングカメハメハ×母ジンジャーパンチ(母の父Awesome Again)。同産駒は上記グロリアムンディほか、17年1着グレイトパール、19年1着チュウワウィザードなどが好走しているが、「母の父Deputy Minister系種牡馬」となる配合の組み合わせはグレイトパールと共通。また、本馬は晩成傾向の強い血筋でもあり、半兄ポタジェも重賞初制覇をG1で飾っている。前走も休み明けと考えれば、叩き2走目で前進がありそうだ。
ミッキーヌチバナは、父ダノンレジェンド×母ヌチバナ(母の父キングカメハメハ)。母の父はレース傾向からも特筆に値する血脈で、父系や母系でMr. Prospector、Nijinsky、Specialを増幅させた血統構成も強調できるだろう。また、14年には叔父ソロルが7番人気で2着に好走しているが、同馬とはアンタレスSからの臨戦にも共通点を見いだせる。本馬はゴールドアリュールが出たダート名牝系。重賞勝ちの勢いで躍進があって不思議ない。
【血統予想からの注目馬】
⑩グロリアムンディ ①テンカハル ⑦ミッキーヌチバナ