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今週日曜西日本のメイン競走はきさらぎ賞。JRAのレーティング(公式格付)をベースとしこれにいくつかモノサシを組み合わせ、出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシJRAレーティングの比較から入ろう(各馬デビュー以来の数値を採用)。
108 ファーヴェント
107 ウォーターリヒト
105 インザモーメント
104 ナムラエイハブ
103 ヴェロキラプトル
102 テイエムリステット、ブエナオンダ
(以下格付なし)
例年、きさらぎ賞の勝ち馬基準値は110前後。比較は107以上の2頭に注目しつつも、格付け自体少ない3歳戦なので全馬に目を向けてみた。
第2のモノサシは新馬勝ちのレベル。未勝利勝ちもいるが、やはりデビュー勝ちから対象は選びたい。
新馬戦を勝ち上がったのは5頭。それぞれの勝ち時計を近日程の条件戦と比べてみた。
ヴェロキラプトル・・・東京芝1800m 晴 良 1.49.3 (06/24)
ブエナオンダ・・・京都芝2000m 晴 良 2.01.4 (10/28)
ファーヴェント・・・新潟芝1800m 晴 良 1.50.8 (08/05)
ビザンチンドリーム・・・阪神芝2000m 晴 良 2.01.4 (12/02)
シヴァース・・・京都芝1600m 晴 稍重 1.38.0 (11/19)
ヴェロキラプトルの新馬戦の翌日、天候、馬場条件が等しい中で行われた3歳上2勝クラスの勝ち時計は1.46.2で差は3.1秒。ファーヴェントの新馬戦の翌週、馬場条件が等しい中で行われた3歳上2勝クラス(牝馬限定)の勝ち時計は1.46.8で差は4.0秒。ブエナオンダの新馬戦の翌週、馬場条件が等しい中で行われた3歳上2勝クラス(牝馬限定)の勝ち時計は1.59.2で差は2.2秒。シヴァースの新馬戦の翌週、良馬場の条件で行われた3歳上3勝クラスの勝ち時計は1.33.2で差は4.8秒。ビザンチンドリームの新馬戦の3週間後、馬場条件が等しい中で行われた3歳上3勝クラスの勝ち時計は1.59.3で差は2.1秒。日程や馬場条件、クラスの違いがあり判断は難しいが、ブエナオンダとビザンチンドリームの新馬戦は価値が高いので2頭に加点しておきたい。
第3のモノサシは出走馬ウォーターリヒト。同馬は新馬戦で敗れ初勝利に4戦を要したが、直後シンザン記念で3着入着した。そしてこの馬が5着に敗れた新馬戦で3着だったのがジャスティンアース。3着に敗れたものの、完全に前残りの展開を最後方から2位の上がりで押し上げた力は評価に値し、格付けされていないが評価は上位とする必要があるだろう。
第4のモノサシは芝1600m、1800m、2000mの持ち時計。暖冬の影響で芝の傷みが少なく、年明けも好時計が目立つ中、今回のきさらぎ賞もある程度時計の裏付けが必要となる可能性が高く、ここは見ておく必要がある。この時期の3歳ということで時計が良い馬をピックアップすると芝1800mではヴェロキラプトルの1.46.0、ファーヴェントの1.46.8が目立ち、1600mではレガーロデルシエロの1.34.1が優秀だ。また芝2000mではインザモーメントの2.01.0、ウォーターリヒトの2.01.3、ビザンチンドリーム、ブエナオンダの2.01.4、ヴェロキラプトルの2.01.5までは優秀な部類。7頭に加点しておきたい。
諸々の比較から、本命◎はヴェロキラプトル。ホープフルステークスの大敗はいただけないが、そこは経験の浅い3歳馬。1800mに距離が短縮すればガラッと変わることも考えられ、持ち時計に期待したい。○はビザンチンドリームで、▲はジャスティンアース。△にファーヴェントまで押さえ、馬券は◎と○からの馬連、馬単で。
【モノサシ比較による注目馬】
◎ヴェロキラプトル ○ビザンチンドリーム ▲ジャスティンアース △ファーヴェント
モノサシの正誤判定は2/4(日)だ。
(文:のら~り)