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史上7頭目の牝馬3冠を目指すリバティアイランドの素顔に迫る企画の第1回。普段、担当している松崎圭介調教助手(47)を直撃した。レースで衝撃のパフォーマンスを見せる女傑が、厩舎で見せるかわいらしい一面を明かした。(全3回)
デビュー以降、松崎助手はリバティアイランドをもっとも近くで支えてきた。「3冠を取るのは目標ではなくて、義務ぐらいの感じで思っています」と最終戦を前に思いを語った。
ここまで阪神JF、桜花賞、オークスとGⅠ3連勝。それぞれ見る者に強烈な印象を与える勝ち方をしてきたが、厩舎では〝普通の女の子〟だという。「くすぐったいからなのか、体を触られるのがとりあえず嫌いですね。手入れをするとかむし、蹴る。顔だけは触らせますが、それ以外は嫌がります。少し〝瞬間湯沸かし器〟みたいなところもありますが、特別それが変な感じではなく、普通の女の子でかわいいです」と素顔を明かす。
春は前哨戦を使わずに桜花賞に直行。今回も前哨戦を使わず、秋華賞に挑む。「それで結果が出ていますし、暑い時期に無理していない分、フレッシュな状態で出せると思います。いつもしっかり走ってくれるし、これ以上、彼女に求めるのはおこがましい。無事に競馬場までたどり着ければ走ってきてくれると思います」と信頼は厚い。
★レース当日はたてがみの飾りにも注目
阪神JFでは「ベストターンドアウト賞」も受賞した。レース当日につけているたてがみの飾りが〝かわいい〟とファンの間で評判だ。
「妻が、その時期にあった色で手作りしてくれています。桜花賞は桜、オークスは勝負服のカラー。秋華賞はまだ何にするか聞いていないです。しっかり勝って、それが目立つように写真を撮ってもらいたいです」
3冠を達成すれば、指を3本立てて喜びを表現する予定だという。栄光の瞬間まで、確実にサポートする。(増本隆一朗)
■松崎 圭介(まつざき・けいすけ) 1976(昭和51)年2月13日生まれ、47歳。福岡県出身。中学校時代に競馬に興味を持つ。北海道の大樹ファーム勤務などを経てJRA競馬学校に入学。栗東・藤岡範士厩舎でキャリアをスタートさせ、2014年から中内田充正厩舎。ダノンファンタジー、ミッキーチャーム、アートハウス、ビッグリボンなどを担当。