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2015年に欧州で誕生したサラブレッドで最も注目された馬が19日にデビューする。アガカーン殿下がフランスのボネヴァル牧場で生産したザルカミヤ(牝3)だ。
父が2011年英2000ギニーなどGI10勝を含む14戦全勝のフランケル、母が08年凱旋門賞をはじめGI5勝を含む7戦全勝のザルカヴァ(父ザミンダー)という極めつけの良血馬。パリロンシャン競馬場で行われる牝馬限定の未出走戦、ランセット賞(芝1600メートル)が初陣となる。
管理するA・ドゥ・ロワイエデュプレ調教師の話では順調に調教を積み、態勢は整っているとのこと。鞍上は母の全戦にも騎乗した名手、C・スミヨン騎手が予定されている。
ザルカヴァはこれまでダラカニ、シーザスターズ、ガリレオ、リダウツチョイスなど、超一流種牡馬と交配されてきた。産駒は4番子のザラック(父ドバウィ)が最も活躍し、昨年7月のサンクルー大賞でGI初制覇を飾り、秋は10着ながら凱旋門賞にも出走を果たした。
無敗馬同士の夢の配合によって生まれたザルカミヤは母が制した仏1000ギニー(5月13日、パリロンシャン、GI、芝1600メートル)、仏版オークスのディアヌ賞(6月17日、GI、シャンティイ、芝2100メートル)のクラシックにも登録済み。母子制覇へ夢を広げるか、注目の初戦となる。 (在仏競馬記者)
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