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ジャパンCの勝ち馬を探り出すGI企画の最終回。1週間密着取材した大阪サンスポの川端亮平記者(31)が出した結論は、◎エピファネイアだ。休み明けの前走は気負って空回りしたが、ひと叩きしてガス抜きが完了。持ち前の爆発力をフルに発揮し、ジェンティルドンナの3連覇を阻止する。
29日朝は東京競馬場で外国馬3頭の気配をチェック。素軽い動きが目立ったトレーディングレザーに魅力を感じたが、大外の(18)番枠を考慮して無印に。1週間密着取材の結果、◎エピファネイアに託したい。
前走の天皇賞・秋は6着に敗れたが、休み明けで気負いが目立ち、折り合いを欠いて力を出し切れなかった。その前走でガス抜きができ、ひと叩きした今回は、走りから余計な力みが消えた。落ち着き過ぎていた春とは違い、燃えさかる闘志は内に秘めている。
その証拠に今週の追い切りは道中でピタリと折り合うと、仕掛けてから即座に反応してシャープに伸びた。陣営が目指してきた、昨年の菊花賞を勝ったときと同じ“ギリギリ我慢が利いている状態”になった。出走馬全18頭をチェックし、それぞれに上積みを感じたが、変わり身ではこの馬が一番といえる。
今回もスローペースが濃厚で折り合いが鍵になりそうだが、この中間の感じなら不安はない。道中でしっかり脚がたまれば、瞬発力勝負も望むところだ。先に抜け出すジェンティルドンナを目標に、百戦錬磨のスミヨン騎手に導かれ、ゴール前で差し切るイメージだ。
29日に東京競馬場へ入厩後、鈴木助手は「落ち着きがあるので前走よりも我慢が利くと思う。この馬らしい体つき、走りが戻ったので今回は面白い」と笑顔で語った。
勝負をかけた調整に馬が応え、頂点に立つ態勢は整った。爆発力を秘めるエピファネイアで勝負したい。馬単(4)⇔(3)(8)(1)(5)(6)(9)(16)できっちり仕留め、東京食い倒れツアーを敢行だ。 (川端亮平)
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