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ジャパンCを制したキタサンブラック(栗・清水久、牡4)は、CWコースで僚馬マイネルレオーネ(500万下)を2馬身追走。前日の雨で重くなった馬場も気にすることなく、6ハロン86秒3-12秒2を楽な手応えでマーク。折り合いを欠く場面もなく、僚馬を内からあっさりとかわした。
「時計がかかる馬場なのでソフトに。ジャパンCがいい状態だったので、同じ力を発揮できるデキならそれで十分」
清水久調教師がにこやかに好気配を伝えた。調整役を務める黒岩騎手も「トレセンよりレースで気持ちが乗ってパフォーマンスを上げるタイプ。これ以上、気持ちを上げすぎないようにするだけです」と、細心の注意を払って仕上げていく。
今年初戦の産経大阪杯(2着)から手綱を取る武豊騎手は「(コンビ初戦よりも)力強くなってパワーアップしている。前走のジャパンCは内枠、適度に荒れた馬場などかみ合った面はあるが、後続を突き放す今までにない勝ち方だった。充実期に入ったんじゃないですか」とこの一年の急成長を語る。
「体はムチムチで毛づやもいい。言うことないです。昨年(3着)の借りを返すというわけではないが、何とか勝ちたいですね」と言葉に力を込める清水久調教師。ファン投票1位の支持に応えて有馬記念制覇、さらに2016年の年度代表馬のタイトルも狙う。 (板津雄志)
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