第４８回デイリー杯２歳ステークス（５日、京都１１Ｒ、２歳オープン国際（指）、馬齢、芝・外１６００メートル、１着本賞金３６００万円　＝出走１２頭）２番人気で和田竜二騎乗のホウライアキコが、２番手から抜け出して小倉２歳Ｓに続く重賞２勝目をあげた。勝ち時計１分３３秒２（良）は２歳コースレコード。デビューから３連勝で阪神ＪＦ（１２月８日、阪神、ＧＩ、芝１６００メートル）に向かう。２着は１番人気アトム、３着は４番人気のピークトラムが入った。

　小倉２歳Ｓを制したホウライアキコが、初めてのマイル戦もあっさりとクリアだ。圧巻のレコードＶでの重賞２連勝に、和田騎手もうなった。

　「スピードが違うのでハナに行くかなと思ったけど、折り合いがついて脚がたまった。距離をこなしてくれて心強い。いつも乗る者が思った以上に走ってくれる」

　２番手につけて手応えよく直線に向くと、一気に加速して残り３００メートルで抜け出した。前走から４００メートルの距離延長にも最後まで脚いろは鈍らず、アトムの猛追をクビ差しのいでゴール。１分３３秒２は従来の２歳コースレコードを０秒１更新する好タイムだった。

　鞍上は「少しお休みしてパワーアップしてくれれば、楽しみ」とＧＩ奪取を見すえる。快足娘の快進撃は、まだまだ止まらない。　（川端亮平）

◆川田将雅騎手（アトム２着）「上手に乗れていれば着順は変わっていたと思います。勝った馬は強かったですが、この馬も能力はあります」

◆小牧太騎手（ピークトラム３着）「３角で内外から来られて、窮屈になった。あそこからよく来たよ。堅実に走るね」

◆藤田伸二騎手（アグネスドリーム４着）「追ってからフォームが変わらない。頭を下げるようになれば、もっと走る」

◆三浦皇成騎手（プライマリーコード５着）「前走と違いテンから速かったので追走にモタついた」

■ホウライアキコ　父ヨハネスブルグ、母ホウライサンデー、母の父サンデーサイレンス。鹿毛の牝２歳。栗東・南井克巳厩舎所属。北海道日高町・ナカノファームの生産馬。馬主は橋元幸平氏。戦績３戦３勝。獲得賞金は７３９７万３０００円。重賞は２０１３年ＧＩＩＩ小倉２歳Ｓに次いで２勝目。デイリー杯２歳Ｓは南井克巳調教師、和田竜二騎手ともに初勝利。

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