競馬ニュース > 記事
古馬と初対戦だったCBC賞でクビ差2着と好走したエイシンタイガーが、アイビスSDで初のタイトルを目指す。今年の夏は、函館スプリントSをグランプリエンゼルが優勝するなど3歳馬が躍進。その勢いと4着以下が2度という抜群の安定感、さらにダントツで福島リーディングを獲得した内田博幸騎手を得て、タイガーが直千競馬で吠える!
夏競馬が始まると世代間のレベル差が注目されるが、今年は3歳馬の活躍が顕著だ。先週土曜の札幌では、特別3レースを含む7~12Rの古馬混合戦をすべて3歳馬が制覇。特に高額条件において、例年以上の勢いで3歳馬が暴れまくっている。
アイビスサマーダッシュにも2頭の3歳馬がエントリーしているが、注目はエイシンタイガーだ。前走のCBC賞では初の古馬相手にも臆することなくクビ差2着に好走。ここまでタフにこなした13戦のうち、11戦で3着以内と抜群の安定感を誇っている。
「体調はずっといいですよ。前走も一瞬は勝てたと思ったくらいですからね。その後、函館スプリントSを見て、ますます自信になりました」
デキの良さとレースへの手応えに自信を見せるのは山本調教助手だ。陣営の自信を深めさせたのが5日に行われた函館SS。橘Sは1/2馬身差の2着だったが、勝ったグランプリエンゼルが古馬相手に完勝したことで、「ある程度の寸法が測れた」(山本助手)のは間違いない。3歳馬同士の重賞に出走したのは1400~1600メートルの距離だけ。持ち前のスピードを生かせる舞台なら、古馬相手でも胸を張れる能力の持ち主だ。
「53キロも問題ないし、騎乗経験がある内田博騎手が乗ってくれるのも魅力ですね。素直ですし、1200メートルで前に行けますから、直線競馬も苦にしないと思います」
16勝と圧倒的な数字で先週閉幕した夏の福島リーディングを獲得した内田博騎手は、2歳時のタイガーに5回騎乗して、【2・0・2・1】の好成績。山本助手のトーンが上がるのも当然だろう。安定した戦績と頼れる鞍上、そして3歳馬の勢い。好材料がズラリと揃ったエイシンタイガーが、重賞初勝利に挑む。