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第48回サンケイスポーツ賞フローラステークス(21日、東京11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝2000メートル、1着本賞金5000万円、1~3着馬にオークスの優先出走権=出走18頭)内田博幸騎乗の1番人気デニムアンドルビーが、強烈なロングスパートを決めて重賞初制覇を飾った。タイム2分3秒9(稍重)。オークス(5月19日、東京、GI、芝2400メートル)の有力候補に躍り出た。2着にはエバーブロッサムが入り、ディープインパクト産駒がワンツー。3着ブリュネットまでがオークスの優先出走権を獲得した。
大舞台を前に素質が花開いた。未勝利戦を勝ったばかりのディープインパクト産駒デニムアンドルビーが、驚異のロングスパートで重賞初V。オークスへの切符をきっちり手中にした。
「前走ですごい脚を使っているし、まともなら力が足りると思っていた。素晴らしい馬です」
サンケイスポーツ賞フローラSで現役最多となる3勝目をあげた内田博幸騎手が、初めてコンビを組んだパートナーをたたえる。検量室前で金子真人オーナーに「強いだろう」と迎えられると、「強気に乗りました」と胸を張った。
次元の違う強さだ。道中は最後方から。ロスを承知で馬場の悪い内を避け、馬群の外でレースを進めた。残り800メートルから進出して4コーナーで5番手までポジションを上げ、直線では同じ父を持つエバーブロッサムをねじ伏せた。上がり3ハロン33秒8。稍重でも切れ味は鈍らなかった。
父譲りの爆発力に加えてレースセンスの良さも披露し、「折り合いがつくし、ゴーサインでスムーズに動ける。賢い女の子」と内田騎手。角居勝彦調教師は「ようやく間に合いました。全体的に弱かった馬が前走後、カイバを食べるようになり、実が入ってきました。オークスも頑張らないと」と語った。