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今週の日曜京都メーン・GIマイルチャンピオンシップで、注目は昨年の覇者ダノンシャークだ。メンバー最年長タイの7歳馬だが、陣営は年齢による衰えを否定し、精神面の成長を強調。昨年より進化しているという。休み明けの毎日王冠(4着)を叩いて、上昇ムード。史上6頭目の連覇を果たして、押しも押されもせぬ名馬の仲間入りを果たせるか。
ダノンシャークが史上6頭目の連覇へ向けて出陣する。
「年齢的な衰えはなくまだ若々しい。昨年はようやくGIを勝ってくれて感動したけど、今年もチャンスはあると思う」
新谷助手も力が入る。昨年のマイルCSでは、GI5度目の挑戦で待望の優勝を飾った。あれから1年。今年は3戦未勝利だが、陣営は手応えを感じている。疲労の蓄積が少ないCWコース半周後、E(ダート)コース半周などのインターバルトレーニングも、やんちゃな面があった以前はできなかったが、現在は可能になっているからだ。
「昨年より精神面が成長し、いろんな調教メニューを組むことができる。以前はとてもそんなことはできなかった」と新谷助手は目を細める。7歳なら全盛期を過ぎてもおかしくはないが、伸びしろは十分ある。
前哨戦の毎日王冠は、中団からしぶとく脚を伸ばして4着。勝ち馬とは僅か0秒3差だった。「スローペースでも折り合って、1800メートルもこなしてくれた。前哨戦とすれば好内容」。1ハロン短縮され、一昨年の京都金杯を含めて重賞2勝を誇る京都マイルが舞台なら、優勝を意識するのも当然だ。
「先週(12日)の1週前追い切り(坂路4ハロン52秒1)もよかった。前走後は栗東に滞在しているぶん、しっかりケアしながら調整できている。それにもともと、使ってよくなるタイプだからね」
過去に連覇したのはニホンピロウイナーをはじめ、歴史に名を残すマイラーばかり。7歳にして心身ともに完成の域に入ったダノンシャークが、名馬の仲間入りをする。 (片山和広)
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