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昨年のジャパンCを制したヴェラアズール(栗東・渡辺薫彦厩舎、牡6歳)が、左前脚の屈腱炎のために引退することが6日、分かった。同馬を所有するキャロットクラブが発表した。今後は北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入りする予定。
同馬は連覇を狙ったジャパンCで7着に終わったあと、ノーザンファームしがらき(滋賀県)に放牧に出ていたが、左前脚に腫れがみられたため、エコー検査を行ったところ、屈腱炎が判明。復帰までに最低1年を要するとみられることから、関係者が協議した結果、引退が決まった。
通算成績は27戦6勝(うち海外1戦0勝)で、重賞は2022年GⅡ京都大賞典を含む2勝。総賞金は5億4968万円。
◆渡辺薫彦調教師「ヴェラアズールには本当に感謝しかありません。一番の思い出はジャパンCですね。育成の段階からずっと脚元の不安と戦ってきて、一時はデビューできるかどうかといったところからGⅠホースにまでなってくれましたから。牧場関係者や厩舎スタッフのケアも大変ではあったと思いますが、やはりヴェラアズールが頑張ってくれたがことが何より。まずは『お疲れさま』と言ってあげたいです。そして、種牡馬として送り出せてほっとしています。今度はぜひとも産駒でまた大きい舞台に行きたいですね」