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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はアメリカジョッキークラブカップ・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の中山芝のレース結果、近年のAJCCの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
中山競馬場はCコース開催の7日目(最終週)。月曜日から火曜日にかけて10.5mmの雨が降り、金曜日には1.5mmの雨量を観測。気温低下も重なって馬場の乾きが遅く、土曜日の芝コースは終日稍重(JRA発表)でレースが行われた。
土曜日の結果を見直すと、枠順については中~外優勢。中~外枠の馬が馬場状態の比較的良いところをスムーズに進出すると、内枠の馬は傷みの進んだ部分を通らざるを得ない。ゆえに、芝競走4鞍の3着以内馬12頭中9頭が4枠より外という結果となっている。
勝ち馬の最終4角通過順位を確認すると1、2、6、2番手。4角を8番手以降で通過した馬はすべて4着以下に敗れている。馬場の重さがこたえたのか、直線勝負にかける後方勢は苦戦。中団より前の位置を取っていた馬に有利な状況と化していた。
実際、上がり3ハロン最速馬(タイを含む)は【0.1.0.5】の低空飛行。同2位馬(タイを含む)とのトータルでも【1.1.1.7】と複勝率は30%にとどまっている。勝負どころからの機動力を欠く馬には、厳しいコンディションだったといえよう。
日曜日の予報は曇時々晴(22日7時の時点)。馬場の水分量や傷みの進行具合が分かりにくく、枠順の有利不利に関しては読みづらい面もある。ただ、内柵沿いの傷みが進んでいる点を勘案すれば、中~外枠がマイナスに働くことはないはず。引き続き、4枠より外の馬に対する警戒を怠れない。
脚質については判断に悩ましい。馬場の乾きが早まれば、そのぶん差しが決まる可能性が高まる。反面、追走勢が大挙して内柵沿いを避けるようだと、比較的良好な部分を先んじてキープする、前めで運ぶ馬たちの優位性が増してくるだろう。
それゆえ、脚質にはあまり執着せず、広いスタンスで構えたほうがベター。時計を要する馬場や直線の急勾配にもへこたれず、中山芝2200m特有のロングスパート戦に対応できそうな地力を備えた馬を上手に狙いたいところだ。
なお、過去5年におけるAJCCの勝ち馬5頭は、JRAの牡牝混合G1・G2で3着以内の好走経験があった点で共通する。地力=実績と捉えるならば、今年もこの条件を満たす馬からの軸選択が最善手という結論になろう。
今回の出走メンバーで要点を(4~8枠+過去実績)をクリアしているのは、⑤バビット、⑩ガイアフォース、⑬アリストテレス。よって当欄では、この3頭を狙いどころとして推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑤バビット ⑩ガイアフォース ⑬アリストテレス