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ヴィクトリアマイルの俺のチェックポイント3日目は、東京サンスポの内海裕介記者がファインルージュを取り上げた。美浦Wコースで3頭併せのハードトレーニングをほどこして、仕上がり良好なのを確認。前走のプラス16キロの馬体はどうなったかもチェックした。
追い切りはファインルージュを掘り下げる。12ハロンのオークス(11着)を除けば堅実無比。牝馬同士ならGⅠにも手が届く位置にいるだけにマークは外せない。
まずは動きのチェック。3カ月ぶりの実戦とあって中間は長めからの追い切りを消化。11日は通常の5ハロン追いだったが、馬なりでゴール前グンと加速し、5ハロン69秒5-11秒6で外ランドアーティスト(1勝)に1馬身先着、内グランパラディーゾ(3勝)と併入した。
「今週が競馬だとスイッチが入る方向でやりました。十分良かったと思います」
調教終了後、会見に臨んだ木村調教師も動きに合格点を与えた。東京新聞杯(2着)から直行での参戦はもともとのプラン通りで「前走の結果は残念だったが、よく走ってくれたし改めて偉い馬だと思った。たじろぎたくなるようなメンバーだけど、コース形態や距離に不安なくレースを迎えられます」と晴れやかな表情だ。
会見の終わりに気になっていた疑問をぶつけた。前走時の16キロ増はパワーアップと受け取れるのか、それとも冬場で太めが残ったのか? 答えにくい質問に、トレーナーは丁寧に説明する。
「前走の510キロは正直、立派過ぎたと思います。いろんな要因があってそうなってしまった。今回も体重は同じだけど、前走時と全く違う過程をたどっているので、同じ数字でも中身が違う。前走と同じ馬体重でもネガティブなことではないと、ファンの方に伝えたいです」
ハードトレをこなした今回、牡馬勝りのパワフルボディは前走以上に動ける状態にチューニングされた様子。重い印が必要だと再認識した。