ＮＨＫマイルＣの「俺のチェックポイント」４日目は、大阪サンスポの長田良三記者がスプリングＳ１０着のソリタリオに注目。５戦２勝、２着３回と連対率１００％の左回りのマイル戦に戻り、巻き返しがあるのかを探った。

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週初めから気になっている馬がいた。スプリングＳで１０着に敗れたソリタリオだ。紙面の印を含めて注目度は低いが、前走だけで評価を下げていいのか…。西村厩舎に向かい、担当の山田泰助手を直撃した。

まずは前走の敗因について。１８００メートルの距離、稍重の馬場、右回りと初物尽くしだったが、「右回りの調教では手前の替え方は完璧。ＣＷコースの重馬場でもスイスイ走って時計も出ているので」と首をかしげ、「流れに乗れなかった。競馬ができていないし、（引き揚げてきて）ケロッとしていた」と振り返る。キャリアが浅い３歳で敗因をつかみ切れない部分はあるものの、走り切っての力負けではなく、度外視してもいいだろう。


４日に栗東坂路で一杯に追われて４ハロン５１秒６─１２秒４の好時計をマークし、仕上がりは申し分ない。追い切り翌日の木曜朝は厩舎周りの運動とプールで調整。「追い切りの動きは良かったし、状態もいいですよ」と好感触を伝える。前走を除けば、シンザン記念２着を含めて５戦２勝、２着３回の堅実派。反撃態勢は整っている。

同舞台でのデビュー戦２着から、５戦連続で連対している左回りのマイル戦に替わるのもプラス材料だ。初コンビの鮫島駿騎手は「乗った感触は癖もないし、乗りやすいなという印象を受けました。前走と違って左回りに替わるのはプラスしかない。自在性があるので展開によってどんな競馬でもできる。キャリアの浅い３歳馬同士の戦いではアドバンテージになる」とうなずく。

成長ぶりも見逃せない。山田泰助手は「２歳の頃に比べても筋肉の付き方が違う。馬が大きく見える感じがします」と証言。改めて馬体をチェックすると、後肢がしっかりして中身が良化してきたことに好印象を受けた。

両名の力強い言葉に心が揺さぶられた。得意の左回りのマイル戦に替わって一発があるかもしれない。６日の枠順発表を踏まえ、重い印を打つことも考えたい。

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