現場記者が日替わりで、高松宮記念出走馬の気になる点を関係者に迫る『俺のチェックポイント』。４日目は、東京サンスポの板津雄志記者が美浦トレセンで末脚自慢のナランフレグに注目。賞金加算のために出走した夕刊フジ賞オーシャンＳから中２週のローテーションで体調面に不安がないか、陣営に直撃した。

ナランフレグが気になって仕方がない。ぶっちゃけて言うと、今回は最初からナランに◎を打つつもりで取材している。なんせ、昨年暮れからの充実ぶりがすごいから。

３走前のタンザナイトＳを今までにない馬群をさばく形で、しかもノーステッキでの差し切り。シルクロードＳ（３着）、オーシャンＳ（２着）ともに内有利の馬場傾向を覆して、大外から勢い良く馬券圏内まで飛び込んだ。

特に前走は、この馬にとって何度もはね返された中山コースでの好走。「昔は（右回りでの）コーナリングが課題だったけど、今は３～４コーナーでハミを取って手応え良く直線に向けるようになった。中山であれだけ伸びてこられたのが充実の証しでしょうね」と丸田騎手は今が完成期とうなずく。ＧⅠ挑戦へ賞金加算が必要だった一戦で、ギリギリ２着を確保できた運もあり、本番での大仕事も予感させる。


あとは中２週のタイトなローテ。個人的にはこれだけクリアしてくれればと思っていたが、最終追い切りに騎乗した主戦は「前回もすごく良かったけど、それと遜色ないですね。状態をキープできていればいいです」ときっぱり。それだけ聞ければ十分だ。

冬場～春先の成績もいい馬で１２～３月の芝１２００メートル戦であれば【２・２・２・０】とオール馬券圏内の活躍。もちろん、中京コースが得意なのはみなさんもご存じの通りだ。

ＧⅠで相手は格段と強くなるが、「この馬も通用していい武器をひとつ持っていますから」と丸田騎手。４戦連続上がり最速という強力な末脚を持っているのは大一番で本当に頼もしい。あとは順調にゲートインしてくれれば。もう印を変えるつもりはない。ナランフレグに◎を打つ。　（板津雄志）

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