競馬ニュース > 記事
ワールドオールスタージョキーズ(WASJ、24、25日)に出場するミカエル・ミシェル騎手(24)=フランス出身、フランス拠点=が23日、札幌競馬場で朝調教に参加した。
昨年、フランスの女性騎手の年間最多勝記録を大きく更新(72勝)した美人騎手は、WASJ第3戦で騎乗するスワーヴアラミスの調教に騎乗した後、クリストフ・ルメール騎手の通訳で取材に応じた。
「日本のレースを見ていたし、大きなレースの結果もチェックしています。もちろん、クリストフの勝ったレースも。だから、きょうの調教も特に戸惑いはありませんでした」とかわいらしい笑みを浮かべる。日本馬ではアーモンドアイ、ディープインパクト、オルフェーヴルなどのチャンピオンホースを知っており、武豊騎手とは「フランスで一緒にレースを走ったことがあります」。なお、ルメール騎手と同じレースに騎乗するのは今回が初めてだ。
この日は、藤田菜七子騎手と挨拶をかわした程度だったようだが、ライバルとしてチェック済み。「世界の女性騎手をチェックしています。菜七子さんの結果もよく見ています。スウェーデンでの優勝や、シャーガーCの結果など。すごい有名人ですし、素晴らしいですね。レースを見てもスムーズな競馬ができるジョッキーだな、と感じました」と印象を口にした。もうひとりの女性騎手、リサ・オールプレスについても「多くの経験がある騎手。リサのようにニュージーランドや米国、英国は女性が大レースに乗って活躍していますが、フランスはまだそこまでではありません。フランスでも女性ジョッキーの評価を上げたいし、リサたちのような騎手人生を送りたい」と語った。
その後は同じフランス出身のジュリアン・ルパルー騎手(米国拠点)、ルメール騎手らとWASJの各騎手の騎乗馬が記された紙を見ながら談笑。漢字とカタカナと馬のランクを表す「ABCD」しか書いていないのにもかかわらず、ああだこうだと大盛り上がり。最後にWASJに向け「これをジョッキーとしていい経験にしたい。もちろん一番いい結果を出したいです」と意気込んだ。
なお、ミシェル騎手はこの機会にたっぷりと観光も楽しんだ様子。19日に来日し、3日間で原宿、銀座、表参道、渋谷と24歳らしく、若者が集まる場所を回ったが、「一番感動したのは浅草のお寺」と和の風情も堪能したようだ。