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【香港25日=渡部陽之助】クイーンエリザベスIIC(28日、シャティン、GI、芝2000メートル)に出走する香港馬エグザルタント(クルーズ、セン5)が、シャティン競馬場のオールウエザー(AW)コースで追い切りを行い、単走で軽快な動きを披露。枠順(ゲート番)も決定し、陣営が警戒する日本馬リスグラシューは絶好の(4)番枠(馬番(12))を引き当てた。
地元の実力馬が、万全の態勢を整えた。昨年末の香港ヴァーズを制し、重賞3連勝中のエグザルタントはAWコースで単走。4ハロン58秒2、ラスト2ハロン26秒8で好気配をアピールした。2015年、18年に同レース2勝のクルーズ調教師は「前走から2カ月空いているけど調子はいい。どんな馬場にも対応できるし、いい状態でレースに向かえる」とデキに太鼓判。現在、香港リーディングトップで主戦のパートン騎手も「昨シーズンより調子は上がっているし、パワーもついている」と自信の口ぶりだ。
午前11時から始まった枠順抽選会で(6)番枠(馬番(1))に決定。「非常にいい枠ですね」と歓迎した指揮官は、3頭が参戦する日本馬について、「リスグラシューが最大のライバルになる」と、香港ヴァーズで2着に迫られた5歳牝馬を警戒。また、今後については「宝塚記念も視野に入れている」と来日プランも明かした。
僚馬タイムワープと同じレーティング120ポンドで、メンバー中トップタイの有力候補。高評価に違わぬ走りを披露し、世界に羽ばたくつもりだ。