『ＪＲＡホームページ』内の人気コンテンツ「今週の注目レース」でお馴染みの伊吹雅也が、今週末のメインレースをいち早く分析！　膨大な予想ファクターの中から、レースの「本質」が表れている最重要データ１点をピックアップします。３歳クラシック第一弾、の桜花賞は、まず血統で有力馬を絞り込みましょう！

▼４月１１日（土）阪神１０Ｒ　阪神牝馬ステークス
【前走着順別成績（2006年以降）】
●５着以内　〔３・３・３・１４〕（複勝率39.1％）
●６着以下　〔０・０・０・１４〕（複勝率0.0％）
→現在の時期に移った2006年以降、好走馬はすべて前走でも４着以内に健闘していました。前走５着以内、かつ単勝オッズ50倍未満だった馬は〔３・３・３・７〕（複勝率56.3％）。連軸はここから選びたいところです。

▼４月１１日（土）中山１１Ｒ　ニュージーランドトロフィー
【ＪＲＡ重賞で５着以内の経験がある馬の、年度別成績（2000年以降）】
●2000年～2003年　〔３・４・１・２１〕（複勝率27.6％）
●2004年～2008年　〔４・２・５・１７〕（複勝率39.3％）
→重賞で善戦した経験のある馬は近走内容に関わらず要チェック。近年は特にこの傾向が強く、３連単で490万円を超える高配当が飛び出した2007年も、上位３頭はすべて重賞５着以内の実績がありました。

▼４月１２（日）阪神１０Ｒ　桜花賞
【単勝オッズが100倍未満だった馬の、父系別成績（2004年以降）】
●父か母の父がサンデーサイレンス系種牡馬　〔５・４・３・３２〕（複勝率27.3％）
●父も母の父もサンデーサイレンス系以外の種牡馬　〔０・１・２・２１〕（複勝率12.5％）
→近年の桜花賞はサンデーサイレンスの血を持つ馬が優勢。例外はヤマニンシュクル、ウオッカ、ソーマジックの３頭だけで、いずれもメンバー中最上位クラスの実績を持っていました。フィリーズレビュー組やアネモネＳ組を除くと、好走率はさらにアップします。

■執筆者プロフィール
伊吹　雅也（いぶき・まさや）
　『ＪＲＡホームページ』（http://www.jra.go.jp/）、『競馬王』(白夜書房)、『サラブレ』(エンターブレイン)、『POGの達人』(光文社)などで活躍中の若手競馬ライター。「競馬」や「レース」の本質を見抜く的確なデータ分析力に定評があり、現在は騎手と騎乗馬の相性をロジカルに分析する予想理論『カンフルジョッキー』で注目を集めている。

 (10)

シェアする