『ＪＲＡホームページ』内の人気コンテンツ「今週の注目レース」でお馴染みの伊吹雅也が、今週末のメインレースをいち早く分析！　膨大な予想ファクターの中から、レースの「本質」が表れている最重要データ１点をピックアップします。近年の函館記念は、前走距離別成績に明確な傾向がありました。

▼７月２４日（土）小倉０８Ｒ　小倉サマージャンプ
【前走クラス別成績（2000年以降）】
●ＪＲＡ障害重賞　〔６・３・１・１０〕（複勝率50.0％）
●ＪＲＡ障害重賞以外　〔４・７・９・８４〕（複勝率19.2％）
→前走で重賞を使っていた馬が中心。たとえ前走内容が悪くとも要注意です。

▼７月２５日（日）函館０９Ｒ　農林水産省賞典 函館記念
【前走距離別成績（2005年以降）】
●2000ｍ未満　〔５・５・４・３２〕（複勝率30.4％）
●2000ｍ以上　〔０・０・１・２１〕（複勝率4.5％）
→距離延長組が圧倒的に優勢。2000ｍよりも短い距離に適性がありそうな馬を重視しましょう。なお、前走がＪＲＡ重賞だった馬は2005年以降〔０・０・２・１９〕（複勝率9.5％）。「格」よりも適性の高さが問われるレースと言えます。

■執筆者プロフィール
伊吹　雅也（いぶき・まさや）
『ＪＲＡホームページ』（http://www.jra.go.jp/）、『競馬王』(白夜書房)、『サラブレ』(エンターブレイン)、『POGの達人』(光文社)などで活躍中の若手競馬ライター。「競馬」や「レース」の本質を見抜く的確なデータ分析力に定評があり、現在は騎手と騎乗馬の相性をロジカルに分析する予想理論『ザ・カンフルジョッキー』で注目を集めている。

 (1)

シェアする