【サンスポ賞フローラS】舞台実績のあるカニキュル 叩き2戦目でオークスへ前進あるのみ
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3番人気に支持されたフラワーCで6着に敗れたカニキュル。それでも直線で外から脚を伸ばして0秒3と着順ほど負けておらず、能力の一端は示した。その前走の敗因を、菊沢調教師が淡々と分析する。
「前走は軽度の骨折休養明け。間隔があいていたこともあり、イレ込んでいた。さらにゲートで待たされて落ち着きを欠いてしまった。器用さがあまりないので、小回りの中山も向かなかった。それでも、この馬の力は見せられたかな」
中間は放牧を挟み、11日に美浦トレセンに帰厩。14日にはトレーナーを背にWコース5ハロン70秒4―12秒1を計時し、「帰厩して日は浅いが、疲れもなくいい感じ」と好感触を得ている。これまでの3戦全てが異なる鞍上で、今回は北村宏騎手と初コンビを組むが、「(北村宏)ジョッキーには水曜(17日)に乗って感触を確かめてもらいます」と万全を期す予定だ。
巻き返しへ、何よりも舞台替わりが大きな魅力となる。メンバー中、今回と同じ東京芝2000メートルで勝っているのはこの馬だけ。しかもタイムが優秀で、昨年11月の未勝利戦でマークした1分59秒5は、この世代の2歳戦では、アーバンシックが百日草特別で記録した1分59秒4に次ぐ2位の記録だ。そのアーバンシックは先週の皐月賞で4着に健闘。カニキュルも相当の能力を秘めていると考えていい。
「東京は勝っているコース。舞台替わりは間違いなくいい。開幕週といっても、エアレーション(芝に一定間隔で小さな穴をあけクッション性を良くする)作業が行われてソフトな馬場なので、前が止まらない傾向ではなく、この馬の持ち味の切れが生きるはず。なんとか権利を取りたいですね。期待しています」
骨折休養明けの叩き2走目&舞台替わりで指揮官のトーンも高まるばかり。いざ、樫の権利取りへ。実績のある舞台で能力全開だ。(三浦凪沙)
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